中学校の体育の授業には必修科目として「武道」が存在します。
剣道、柔道、相撲、いずれかを学んだ方々は勿論、部活や習い事として嗜んだ方もいるでしょう。
そんな武道の一つ、剣道。
防具を着て竹刀を振るう、ちょっと敷居が高いかもと誤解されやすい武道の一つですがその格好良さは一度見れば必ず惚れこんでしまうほどです。
ではこの剣道。
習うことで得られる、柔道で言うところの黒帯などの階級区分、段位はいかようなものなのでしょうか。
全日本剣道連盟の定める段級位制
広く社会に普及し、社会的にも資格として認められるのは全日本剣道連盟から授与されたに限る各種段位です。
履歴書にも正式に書ける名称は「全日本剣道連盟 ○段」などとなってきます。
現在は六級から一級までの級位と初段から八段までの段位、くわえ錬士・教士・範士の称号が存在します。
それぞれ、しない剣道と日本剣道形演舞の実技により技術をはかり、学科審査会を経て授与されます。
級位は各市町村の剣道連盟が、初段から五段までは都道府県剣道連盟が、それ以上の段位は全日本剣道連盟が審査することになります。
級位、段位における受審資格と年齢制限
級位は二級までは誰でも年齢制限もなしで受けることが可能です。
一級からは《小学六年生以上》が対象で、技術が認められれば難しくなく初段を授与することが可能です。
初段からは付与基準が設定され、満13歳以上でなければ受験資格はありません
二段からは修行年数、その前階級で1年ずつ増やして修行を重ねてから出なくては受審資格が得られません。
例えば三段を受審するためには、付与基準として「剣道の基本を修錬し、技倆優なる者」が定められ、二段に昇格してから2年以上の修行をした者でなければ受審資格が与えられません。
四段は「剣道の基本と応用を修熟し、技倆優良なる者」、三段に昇格してから三年以上の修行を求められます。
段々と受審資格が厳しくなるのに比例して、合格率も低くなっていきます。
初段の合格率はおよそ80~90%に対し、二段は60~70%、算段は40~50%。
現在の最高位八段は、1%にも満たない場合があるとか。
険しい道ですが、何年も続けていける忍耐は好きでなければ維持できません。
好きで続けてきたものを最高までに、自分の出来る最も良い状態までかなえようとする姿勢は素晴らしいものです。
挑戦するだけの価値ある最高の財産になります。
胸を張って書ける「剣道」という資格
先にもチョロっと申し上げたように、剣道は履歴書にも書ける立派な資格です。
記載して差し支えないのは「初段」から、と暗黙に決まっています。
1級が小学校6年生でも取得可能なレベルなので、それ以下を履歴書に書かれてもどう判断したものか……と思われてしまうから、と言う理由であると推測されます。
初段はいわば出発点ですので、可能であれば「全日本剣道連盟 二段」と格好良く履歴書に書けるようになりたいですね!