物事に対して、まったく執着心がない人がいますよね。自分自身が、執着心を持っていないという方もいらっしゃるでしょう。
自分がそうである場合、なぜこんなに執着心がないのか疑問に思ってしまったり、不安になってしまったりすることもあるかもしれません。お悩みの方のために、この記事では執着心がない人の深層心理はどうなっていると考えられるか、いくつか紹介していきたいと思います。
また、執着心がないことによるデメリット、つまり短所があるのかについても解説します。
目次
執着心がない人の深層心理とは!
まずは、執着心がない人の深層心理について解説していきたいと思います。自分や周囲に心当たりがある方は、ぜひご確認ください。
物事に対する興味が薄い
執着心がないということは、物事への関心や興味が薄いということです。
どんなことに対しても100%熱くならないため、もしもそれがなくなってしまうことになったとしても、それほどそれが悲しいとは思わないのが、執着心の薄い人ですね。
人間は、普通は自分の欲しいものや今持っていて大事なものに執着し、絶対に手放したくないと考えるものです。
しかし、執着心の薄い人は、来るものは拒みませんし、去るものを追うこともありません。それが不気味に取られてしまうこともあるかもしれませんが、宗教で悟りの境地に至った人のような感覚で、なかなか素晴らしいことであるとも考えられますね。
自分の意志があまりない
執着心がないということは、こだわりがないということ。結果的に、意志が薄いとも考えられますね。
意志がないために、何事もどうでもいいと思ってしまっているかもしれません。その場合は、もう少し執着心を持っていた方がいいようにも思えますね。
意志が強い人ほど、執着心も強い傾向にあります。執着心が強くなりたい場合は、意志を強く持つことが第一歩ではないでしょうか。
何も考えていない、無気力
意志がないことと近いですが、何も考えていないために執着することがないのかもしれませんね。
執着心がないことを悪いように取られることが多い場合は、意志がなさ過ぎるか本当に何も考えていないかのどちらかが考えられます。
何も考えなくても渡っていけるのが人生ですが、何も考えていない人は、何か考えている人に較べて気苦労がない代わりに、薄い人生になってしまったり、周りの人にあきれられたりしてしまいがちではないでしょうか。
執着することをよしとしていない
今までに挙げてきたこととは反対に、自分に強い意志があるために結果として執着心がないこともあるでしょう。
執着心を捨てようと修行をする人は、大昔からたくさん存在します。古今東西の宗教の多くは、執着心を捨てることが大事であると説いていますよね。
そのため、なにかにいつも執着して悩むのをやめるべく、頑張っていることもあるでしょう。
最近話題のミニマリストは、まさにものなどに執着しない、執着心がない人の典型ですね。
執着心が強すぎる人は、むしろ執着しない人を見習うべきかもしれません。
執着心がないことは、悪いことではない
そもそも、執着することは一般的にそれほど良いことではありません。宗教などで捨てるべきであると説かれていることからもわかるとおり、むしろ悪です。
ただし、だからといって良いことと言い切れないのも事実です。無気力などが高じて、結果的に執着心がない場合は、まったく執着心のなさがメリットになっていませんよね。
執着心がないことは悪いことではありませんが、人間らしさはある程度持ち合わせていた方が良いということです。
執着しないことが、結果的に他者に悪く見られることに繋がるかもしれない
執着しない結果、友人や家族などに悪印象を与えてしまうことはあります。
例えば自分が遠くに引っ越すことになったり、恋人と別れることになったりしても、相手が全く動じず「じゃあね」と言ってきたら、ちょっと腹が立ちませんか?
執着しない結果人を傷つけてしまうこともあります。イメージ的には、ものに執着しないのは良いことですが、人間関係に執着しないのはあまりよいことではありません。
地位や名誉への執着によって人に迷惑をかけることは、悪でしょう。自分が執着しないことで相手や他者が不快になる場合は、その執着は捨てるべきですね。
執着心は、勝手に芽生えるもの
執着心を自分が持っていない場合、どうすれば執着心を持つことができるのかが気になりますよね。
しかし、無理に執着しようとすること自体がおかしいことです。執着心は、自分がその対象に引きつけられていれば自然に芽生えてくるもの。つまり、自分でどうにかできるものではありません。
強いて言えば、執着したくなるような大きな存在に自分が出会うことが、執着心を得るために必要なことなのではないでしょうか。
ぜひ、外に出て自分にとって尊いものを探してみてください。