なんだか喉が締め付けられるように苦しい、と感じていませんか?
もしかしたら、病気のサインかもしれません。
また、ストレスが原因で喉に症状が現れていることも考えられます。
体が必死に訴えているとも言える、喉の圧迫感。
まずは、その原因について、詳しくみてみましょう。
病気が原因の場合と対処法
喉は呼吸器系や消化器系ともつながっている部分のため、その圧迫感や痛みといった症状の要因には様々なものがあります。
主な原因として考えられる病気については次のとおりです。
感染症
風邪やインフルエンザなどでも喉は腫れて痛くなることがありますよね。
このほか、溶連菌による咽頭炎や扁桃炎の可能性もあります。
腫瘍
良性腫瘍の場合もありますが、悪性腫瘍の場合は煙草とお酒が発生リスクを高めると言われています。
いずれも喉の異物感や圧迫感を感じます。
良性では痛みが生じることはあまりありませんが、悪性の場合は進行とともに神経に達し、痛くて食事がのみ込めなくなる事もあります。
甲状腺疾患
甲状腺ホルモンの量が不足すると、甲状腺機能低下症となります。
代表的なものが橋本病ですが、その症状の一つに甲状腺腫大があります。
これは、慢性甲状腺炎のため、硬く腫れてしまう症状で、これにより喉の圧迫感を感じることがあります。
また、ホルモンの量が多くなるバセドウ病でも、甲状腺が腫れる場合があります。
このほか、ホルモンの合成には異常はないものの、甲状腺腫瘍や甲状腺炎、単純性びまん性甲状腺腫の可能性も考えらえれます。
逆流性胃腸炎
逆流した胃液により、喉が炎症をおこして痛みや異物感を感じることがあります。
喉の圧迫感や違和感を感じたら、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう。
上記のような病気であった場合は、耳鼻咽喉科の診察により判明します。
検査は鏡による目視の他、鼻から細い内視鏡を入れて行います。
甲状腺の病気が疑われる場合は、血液検査も行われます。
その後、病気の症状に応じて、投薬や手術などといった治療に進みます。
病気以外の原因と対処法
病気以外の場合にも、喉の圧迫感を感じる要因が考えられます。
異物
実際に魚の骨や何らかの異物が、喉に引っかかっている場合があります。
こちらは耳鼻咽喉科の診察で判明し、除去してもらうことができます。
咽喉頭異常感症
特に病気が見当たらないのに、喉の圧迫感や飲み込みにくさを感じる症状です。
ストレスなどが引き金になって、発症してしまうと考えられています。
耳鼻咽喉科を受診した後、何も問題がないと言われても症状が改善しない場合は、神経内科や心療内科を受診して心理的要因を緩和、排除する治療を受けましょう。
こちらはストレスによる喉の違和感を緩和させる方法です。
喉の圧迫感や痛みには様々な原因があります。
喉に異常を感じたら、まずは、耳鼻咽喉科を受診してください。
病気ではないと判明したならば、心療内科などを受診して、要因となるストレスをなくしていくようにしましょう。