雪にまぎれて島そうな真っ白な毛並みに、細くしなやかに伸びる体。
くりりっとした愛らしい目が愛嬌たっぷりでモフモフしたい、さわってみたい!そんな気持ちにさせてくれるオコジョ、あなたはご存知ですか?
少し前にオコジョを題材とした人気漫画がアニメ化し広く知られるようになったオコジョ。
同じように飼って見たーい!暮らしたーい、と思った方多いようです。
ですが、残念なことにオコジョを家族の一員として迎えるのは現状厳しいとしか言うことができません。
さて、それは何故かご説明いたしましょう。
絶滅危惧種&天然記念物
現在日本に生息するオコジョはエゾオコジョとホンドオコジョの2種が確認されていますが、第一として両種ともレッドデータブックに掲載される準絶滅危惧種に指定されています。
またホンドオコジョは長野県の天然記念物として指定されているので一般人がおいそれと手出しができる動物ではないのです。
野生で生きてこそ、その愛らしさが映えるというものであり、仮に飼育することができたとしても性格は野生で育ったため人になれることはありえません。
気性は荒くペットには不向きとされます。
オコジョの生態
オコジョはネコ目イタチ科に属する動物であり、おなじみの真っ白なすがたは冬毛であり、夏は背中が茶色くなります。
前述したとおり気性は荒く、野鼠やノウサギ、ライチョウを捕食する肉食性で、群れを成さない単独生活での生態をしています。
動きは極めて俊敏で木登りや泳ぎなども得意です。
ほとんどの哺乳類が寒い地方では大型化する傾向があるのに対し、オコジョは北方に生息すれば生息するほど小型化する傾向があります。
どうしてもオコジョが飼いたーい!
とはダダをこねても無理なものはムリなので、代替案をご提案しましょう。
オコジョはイタチ科に属する動物、ああじゃあイタチを飼えば!とお思いになられた方は少し惜しいです。
イタチはオコジョと同じ気性の荒さであり、とてもペットに向いているとはいえない動物です。
しかし見た目の愛らしさと愛嬌のよさはオコジョ、イタチともに素晴らしく飼いたい!傍に連れていたい!と思う気持ちはたくさんの人が抱いたのでしょう。
そのために改良種として比較的飼育しやすいフェレットがペットショップには並ぶようになりました。
見た目はオコジョやイタチとさほど変わらず愛らしいクリリとした目をしています。
生態はやはりオコジョ、イタチと似ており暑さに弱く夜行性。
知能は犬猫ほどではありませんがそれらに順ずるほどに高く、トイレの躾や飼い主の判別など、人の生活に馴染む順応性を兼ね備えています。
フェレットは既にポピュラーなペットとなりつつあるので、エサや飼育について不安なところはペットショップにお尋ねいただくことでおおよそのことが解消できるようになっています。
そういった相談できる場所があることはペットを育てる上でとても重要かつ必要なポイントとなってきます。
病気や怪我をしたときも対応できる獣医さんは多くなっていますので安心してお迎えすることができます。