職人の世界の一つとされる設備屋。この世界に興味を持っているという方もいらっしゃるでしょう。
いったいどのような仕事をしているのか、そしてどうやって始めるものなのか。さらにはいくらぐらいの給料を貰える仕事なのか。興味は尽きませんよね。
この記事では設備屋の謎について迫っていきたいと思います。気になっている方は、ぜひご覧ください。
設備屋は名前の通り設備を整える仕事を行う
設備屋という言われる人たちの仕事は、様々な設備を整えることです。「設備屋」という職業ではなく、設備を整える職人の通称が設備屋です。
どのような設備を整えるのかというと、例えば水道やトイレ(衛生設備)、暖房や冷房(空調設備)といった、建物に必要な設備です。
基本的にはこれ以外の設備はあまり整えないため、なんでも屋のようなイメージがある名前ではありますがけっしてそういうわけではないことが特徴ですね。
電気は電気屋など、建築関連の仕事は複雑に分かれています。
しかし設備屋が行う設備の範囲は団体によっても異なってくる場合があるため、注意が必要です。
そして設備屋の他に、水道屋も存在します。設備屋も水道に関する仕事を行っているので、これは紛らわしいように感じられますよね。
設備屋と水道屋の違いは明確ではありませんが、強いていえば水道屋は水道の工事をしたりトラブルを解決したりする仕事。設備屋はそれだけでなく、空調設備も扱っているといったことでしょう。
水漏れのトラブルで水道屋を読んだ経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょうし、設備屋を呼んだという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当然ながら仕事は大変
設備屋の仕事はもちろんハードで、未経験で業界に入ると辞めたくなることは必至です。それを乗り越えられた人が、立派な設備屋へと変わっていきます。
「設備」というとどことなく機械的なイメージがありますがあくまでも職人の世界であるため、非常に体力を使います。年上の方がたくさんいる業界であるため、若い時期にこの仕事に就くとなかなか先輩や上司の方々と日常会話などでの話は合わないことも難しいポイントです。
工事現場の人がする世間話のステレオタイプなイメージであるギャンブルに関する話題ですが、実際にそういった話題での会話は多いといわれています。世間話について行くために興味のない話題を研究することも必要となってくるため、なかなか気を抜けません。
工事を行う仕事ですので、危険が常につきまといます。そのため、危険を避けさせるために上司に何度もしかられながら仕事を覚えていくことになります。すぐにへこたれてしまうメンタルが弱い人にはまったくお勧めできません。
仕事において覚えること(工事のための道具の名前など)や必要となる資格もたくさんあります。厳しい仕事をしながら資格も取っていかなければならないため、覚えるのが苦手な人にも難しいでしょう。
目の前に完成したものがはっきりと見えるためやり遂げたときの達成感はもちろん素晴らしいものであることが予想されますが、とても厳しい仕事であることは間違いありません。
給料は普通
設備屋になろうか迷っている人が気になる一番のポイントは、お給料ですよね。とくに、今まで工事関係の仕事を志していなかった人にとってこの点は重要でしょう。
給料は、必要となる資格を取ったうえでなら年収は300万円程度になるといわれています。
資格がなければもっと下がりますし、上級の資格をたくさん持っていれば給料は上がっていきます。
設備屋になっただけではダメで、資格をどんどん仕事と平行して取得していかなければ給料は上がりません。
そして大変な仕事であるわりにはあまり高くないという事実が現実として立ちはだかってきます。
体を動かす仕事がしたいという前提は必要ですし、給料もそこまで高くない。つまり、工事の仕事をやりたい人がなることが一番ということですね。
もちろん始めは興味がなかったけれど仕事を毎日していくうちに良さを見いだしていくということもあるでしょう。しかし、あまり軽い気持ちで設備屋を志すことは誰のためにもなりません。
設備屋として独立するには
設備業を始めるにあたっては、まず実績が必要です。様々な資格を持っていることは当然です。
設備屋は水道関連が主ですので、上下水道の資格や建築設備士の資格などを取りましょう。基本的にはまず設備屋の会社に入って、そこで仕事に必要となる資格をどんどん取っていくことは前提ですね。
会社に入る際には、「独立支援」を積極的に行っている会社を選びましょう。建築界隈は職人の世界ということで、育ててくれた会社から独立することはなかなか気が引けますが、独立支援を表明している会社であれば快く送り出してくれることが予想されます。
そして、手続きがたくさん必要になってきますがそれについても教えてくれるでしょう。設備屋になってやがてはひとり立ちしたいと考えている方は、ぜひチャレンジしてみてください。