時間を潰すのに最適な方法が、読書です。日本には、膨大な量の小説がありますよね。
絶対に全てを網羅することができない、大ボリュームです。
濃密な時間を過ごせる読書。
今回はおすすめの小説をいくつか紹介します。比較的軽いものが中心です。
何かじっくりと読んで暇を潰せる小説を探している方は、ご覧ください。
シャーロック・ホームズの冒険
1本目はシャーロックホームズの1巻としてよく出版される、『シャーロック・ホームズの冒険』です。
これは短編集で、ホームズの有名な回が比較的多く収録されています。
シャーロック・ホームズと相棒のワトスンが出会って以降のストーリーで、1巻扱いであるものの実際は最初のお話ではありません。
しかし、この本から読んだ方が楽しめるのではないでしょうか。
様々な謎をあまり長くないページ数でサクサク解決していくため、短い時間でもすぐに読めますし、集中力のない人が読書を始めるきっかけとしてもおすすめです。
「こんなのアリ?」と思わず言ってしまう変わったトリックもありますし、なかなか楽しめますよ。
驚くのは、ちょっとネタバレですが、1巻の最初からいきなりホームズが完全敗北するという変わり種のエピソードが展開されることです。
ホームズには出版社ごとに翻訳が違う様々なバージョンがありますが、おすすめは翻訳が新しくて文章が読みやすい角川文庫か光文社文庫のものです。
シリーズを一通り読んだら、違う翻訳のバージョンや作者の違うホームズを読んでみるのも良いですね。
緋色の研究
ホームズからもう一本、オススメを紹介です。
これはホームズとワトスンが初めて出会うエピソードが描かれる長編ですね。
物語は要約するとある男の復讐譚で、推理ものというよりは今回の事件が起こるまでのドラマを楽しむ作品です。
犯人が事件を起こしたきっかけが長々と語られ、ホームズは後半延々出てこないのでちょっと物足りない人もいるかもしれません。
シャーロック・ホームズの冒険を読んで、ホームズとワトスンの出会いを読みたくなったら読んでみてください。
長編ですが比較的ページ数は短く、読みやすいです。
GJ部
アニメなどが好きで小説は長くて苦手な人におすすめなのが、ライトノベルの『GJ部』です。
この小説は一つの話がとても短く、今回紹介している小説の中でも特に読みやすいでしょう。
アニメ版は見た方もいるかもしれませんね。
キャラクターが魅力的でおすすめの作品です。
パノラマ島奇譚
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江戸川乱歩作品の中でもマニアに人気が高くおすすめなのが、パノラマ島奇譚です。
小学校で少年探偵団シリーズを読んだことがあるけれど、他の作品はまだ読んでいない人におすすめですね。
小説家の男が自分に瓜二つの人間(大富豪)の死を聞き、その人物を装うために自分の存在を消すところから物語は始まります。
彼は莫大な財産を意のままに使い、パノラマ島という怪しげな施設を作り始めます。
しかしそれを彼の妻が怪しみ、物語は動いていきます。
長すぎず短すぎずで、読みやすい作品です。
現在は青空文庫で無料で読むこともできますよ。
黄金仮面
江戸川乱歩作品からもう一つ、オススメを紹介します。
これは明智小五郎が登場する大人向けの作品ですが、ダークなものも多い大人向け作品の中ではかなり明るく安心して読めますね。
謎の怪盗である黄金仮面の正体がこの作品の最も重要なポイントなのですが、迂闊に目次を見るとバッチリ正体がわかってしまうでしょう。
本文から読み進めることをお勧めします。
この作品について何も知らない人は、黄金仮面の正体に驚くと同時に「これは大丈夫なの?」と思ってしまうでしょう。
明智小五郎と黄金仮面の戦いは手に汗を握る内容で、情景も浮かびやすいですね。
楽しく読める作品です。
ちなみにドラマ化もされています。
ドラマ版は黄金仮面を演じているのが伊吹吾郎氏で、部下がウルトラセブンで有名な森次晃嗣氏なのが見どころですね。
セーラー服と機関銃
角川文庫の名作です。
何度も映画になっているので、映画では見たことがあるかもしれません。
ドラマにもなっていますね。
突然父親が死亡し、なぜかヤクザの跡取りとなってしまった少女の物語です。
小説版は、1980年代の実写映画版とは雰囲気がちょっと異なります。
ちなみに続編も存在し、2016年に制作された映画はそちらをモデルにしています。
楽しめたら、続編も読んでみてはどうでしょうか。
人間の証明
こちらも角川文庫の名作で、やはり映画化もされています。テーマ曲は有名ですね。
黒人の青年が何者かによって殺されてしまい、その事件を捜査する刑事たちを描いた作品です。
先に映画を見てから原作を読むのも良いですし、原作の後で映画を見るのも良いでしょう。
「読んでから見るか、見てから読むか」が、角川映画と角川文庫の関係性のキャッチフレーズです。