ジンジャーエールという飲み物がありますが、あれってなかなか不思議ですよね。
名前もさることながら甘味や炭酸の強さもメーカーによって様々です。
自作するレストランやカクテルに使うバーもある、ジンジャーエールついて追ってみました。
目次
ジンジャーエールの成分は?カフェインは入ってる?
ジンジャーエールはフランスのシャンパンに惹かれたカナダ人の男性が、「アルコールの無いシャンパン」として開発したものです。
ショウガ汁やフルーツジュースなどを混ぜたものが原型とされ、そこからファンが手を加えて様々な形が存在します。
名前の「ジンジャー」はショウガ、「エール」とはビールの一種で発酵させた炭酸水を指します。
成分は?
ジンジャーエールにはその風味や深みから自作するファンも多くいます。
なのでジンジャーエールの成分は作り方によって幅広く変わってきます。
ここでは市販されているジンジャーエールを指して成分を見ていきましょう。
日本で市販されているジンジャーエールでは「サントリー」「カナダドライ(日本コカ・コーラ)」「ウィルキンソン(アサヒ飲料)」が有名です。
それぞれの公式ページから成分を抜粋してみました。
原材料名:果糖ぶどう糖液糖、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)
栄養成分表示:エネルギー 35kcal、タンパク質 0g、脂質 0g、炭水化物 8.7g、ナトリウム 0g
出典:コカ・コーラ
ジンジャーエールも栄養成分はカロリーと炭水化物以外ほぼありません。
材料もジンジャーを謳いつつショウガの成分は一切入っていません。
食品の原材料表は基本的に成分の含有割合が多い内容物ほど先頭にきます。
つまり「果糖ブドウ糖液糖」が一番多く含まれているわけですが、これって何でしょう。
簡単にいうとトウモロコシのでんぷんから作ったシロップのことです。
つまり市販されているジンジャーエールの甘味はトウモロコシから作られた甘味なんですね。
カフェインは入ってる?
市販されているジンジャーエールには成分を見ればわかるように一切含まれていません。
なのでカフェインを避けたい人にも安心して飲める飲料ですね。
カフェインが入っている飲み物は「カフェイン」と書いてありますのでちゃんと確認しましょう。
一方市販されていない、自作のジンジャーエールはどうかというとこちらにも含まれていません。
というのもジンジャーエールの基本的な作り方はショウガ汁と炭酸水なのでカフェインが入り込む要素はありません。
しかしオリジナルブレンドに加わることがあるかも知れないので、心配な方はお店で注文する前に店員さんに尋ねるようにしましょう。
ジンジャーエールの効果・効能は?健康に良いの?
ご覧頂いたように市販されているジンジャーエールは風味を楽しむもので、健康や効能はあまり期待できません。
飲みやすさや保存を重視した内容になっているため、あくまで美味しいドリンクとして飲むのが良いでしょう。
健康への効能を期待するなら本来の、ショウガ汁を炭酸水で割って作ったジンジャーエールを飲むようにしましょう。
自作するには?
基本的にはショウガ汁の原液+炭酸水で作りますが、原液の作り方から味付けまで様々なレシピがあります。
特に原液も「すりおろして煮詰める」「荒く切って漬け込む」など色々なので興味があるなら「ジンジャーエール 自作」などで調べると良いでしょう。
健康にこだわるならばやっぱり自分で作ったものが一番安心できますからね。
効果・効能は?
ここからはショウガ汁を使った、本来のジンジャーエールを前提に話を進めます。
ジンジャーエールの効能は、名前にもある通りショウガの存在が大きいです。
ショウガといえば健康に良い食材の代名詞ですが実際にはどんな効能があるのでしょうか。
ショウガの効果
ショウガといえば体を温める効果で有名ですが、これは「ショウガオール」という成分によるものです。
体を温めて血行を促進させて、糖や脂肪の分解を促進してくれるのでダイエット効果があります。
ショウガオールは加熱したり乾燥させることで効果が高まるので、冬にホットジンジャーエールを飲むと良いでしょう。
もう1つは「ジンゲロール」、ショウガに殺菌効果があるのはこれのお陰です。
白血球を増やして体の免疫力を高めてくれるので風邪の予防や生薬としても優秀です。
こちらの成分は生や擦り下ろした方が効果が高いので、ジンジャーエールではこちらの効能に期待しましょう。
炭酸水
ジンジャーエールには割るための炭酸水が必須ですが、最近では健康効果も注目されています。
炭酸を飲んだときの大きなメリットは「疲労回復・血行増進」「整腸作用」です。
更に炭酸独特の満腹感や爽快感も大きな魅力で、食事抑制やストレス解消にも一役買います。
炭酸の疲労回復・血行増進効果
炭酸水に含まれる炭酸ガスと重炭酸イオンが疲れの原因となる疲労物質を取り除いてくれます。
更に炭酸水を飲むと血中の二酸化炭素濃度が高まり、一緒に体の酸素濃度が高まります。
結果、血管が広がって血流量が増えるので血行増進に繋がり代謝が促進されます。
整腸作用
炭酸は胃に行きつくと炭酸ガスを発生させますが、脳はこれを「消化が始まった」と感じます。
脳は腸に消化物の受け入れ態勢を整えるように命令し、腸も蠕動(ぜんどう)運動を開始します。
この動きが鈍っていると便秘になるので、悩んでいる方は積極的に(飲み過ぎには注意)炭酸を飲みましょう。
甘味
ジンジャーエールには味つけのために糖分が含まれていることが多いです。
砂糖や甘味料入り炭酸水を選ぶのもアリですが、もう少し工夫したい所です。
甘味をつけるためのレシピについての参考にして頂ければ幸いです。
「ハチミツ」は特にミネラルやビタミンが多く、アレルギーが無ければ美容健康のためにもおすすめです。
「黒砂糖」には血糖値や中性脂肪の生成を抑える効果があるのにも注目したい所です。
健康を考えるならば市販のジンジャーエールではなく自作のものを飲むようにしましょう。
もしくは自家製ジンジャーエールがメニューにあるお店で注文するのもアリですね。
奥が深いジンジャーエール、一度ハマったら抜け出せなくなるかも知れませんよ。