ボルタレンとロキソニン、この二つの薬をご存知でしょうか?
どちらも、高い効果が期待できる鎮痛剤として良く知られています。
特に、ロキソニンは、一般に買える市販薬にもありますので、愛用している方も多いでしょう。
しかし、この二つの鎮痛剤。
一体、どちらの効き目が強いのでしょうか?
また、強力な薬は副作用が心配なものです。
どのような副作用があり、それに違いはあるのでしょうか?
今回は、この二つの鎮痛剤について調べてみました。
目次
ボルタレンとロキソニン、違いは?
まずは、単純に言えば、ボルタレンの方が強い薬になります。
これは、鎮痛作用がボルタレンの方が高いためです。
しかし、遅効性で効果が出るまでに時間がかかります。
反対に、ロキソニンは即効性に優れ、すぐに効果が期待できますが、鎮痛作用がボルタレンに劣ります。
ボルタレン
市販薬では買う事が出来ない、医師の処方箋が無ければ購入できない薬です。
この事からも、ボルタレンの方が強力な薬である事がわかります。
消化器科の副作用が強く、胃を荒らすため、空腹時は避ける必要があります。
また、効かない、服用を忘れたからと言って処方以上に多く飲むことは絶対にいけません。
妊娠中の方は服用してはいけません。
- 規制区分:劇薬
- 使用量(成人):3~4錠(75~100mg)
- 副作用:胃不快感、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、口内炎等
ロキソニン
ロキソニンSなどとして、市販薬で販売されています。
こちらも、ボルタレンよりは副作用が弱いものの、胃の荒れが副作用として出やすいので、空腹時をされるようにしてください。
また、胃薬が同時に処方されることもあります。
ボルタレンより弱いとは言っても、処方より多く服用する事は絶対に避けてください。
こちらも、妊娠中の方は禁忌となっていますので服用しないでください。
- 規制区分:なし
- 使用量:1回1錠(60mg)1日3回など
- 副作用:胃不快感、吐き気、食欲不振、眠気等
二つ同時に飲んでも大丈夫?効果が無いから増やしても良い?
6時間程度開ければ、一日のうちにならば併用しても問題は無いとされています。
例えば、朝にロキソニン1錠、昼にボルタミン1錠という場合です。
しかし、基本的には、痛み止めは医師に処方されるものですので、医師や薬剤師に相談のもと、処方しましょう。
自己判断で、いろいろな薬を飲む事は、危険なだけです。
必ず専門の方に相談しましょう。
そして、一番やってはいけないことが2つの痛み止めを同時に摂取する事です。
ただでさえ、副作用が多く出る強い鎮痛剤ですので、2つ飲んでしまえば、体内の許容範囲をオーバーしてしまいます。
そして、多く飲んだからと言って、すぐに治るというわけではありませんし、副作用も強く現れ、体調がより悪くなる可能性もあります。
もし、誤って飲んでしまった場合すぐに医療機関へ連絡をしましょう。
効き目が無いから同じ薬を増やして飲んでも良い?
絶対にいけません。
薬は毒にもなります。
必ず医師の指示、または説明書の注意書きを守りましょう。
上記で、2つの薬を同時に飲んではいけないと説明しましたが、同じものだから良い、ということはありません。
こちらも、飲んでしまった場合は医療機関へ連絡してください。
鎮痛剤にも種類があり、痛みの種類によって適切な鎮痛剤が違います。
薬が効かない理由は、もしかしたらそこに原因があるのかもしれませんので、むやみやたらに自己判断しないようにしましょう。
効き目の違う2つの鎮痛剤、正しい処方を
いかがでしたか?
2つの鎮痛剤の違いをお分かりいただけましたでしょうか?
市販の鎮痛剤もたくさんの種類がありますが、頭痛や生理痛などに慢性的に悩まされている方はロキソニンを愛用している人も多くみられます。
そして、何度も使用しているうちに、効かないような気がしてくるのです。
しかし、身体の薬を受け入れられる量は限界がありますので、自己判断で増やさずに、医師の診断を受けるのが良いでしょう。