オーボエは、とても難しい楽器です。
どのぐらい難しいかというと、なんとギネスブックに認定されているぐらい吹きこなすのが難しい楽器なのです。
もし吹奏楽でオーボエを担当する事になったら、そう簡単にはいかない楽器・難しい楽器という事をよく理解して臨みましょう。決して簡単ではないと最初から意識していれば、うまくいかなくても焦りは少なくて済みます。
本記事では、初めての方でも早くオーボエが上達する7つのコツをご紹介していきます。
目次
オーボエの吹き方
余った息をうまく捨てる
オーボエを吹いているととても苦しくなってしまう事があります。オーボエは、他の管楽器に比べて肺活量がそれほど必要ない楽器で、普通の管楽器とは逆に『息が余ってしまう』から苦しくなるのです。
オーボエを吹いている最中は肺の中の空気がなかなかなくならず、呼吸をする必要がないのでそのまま吹き続けてしまいがちになります。その吹き方を続けているとだんだん酸素不足になり、頭がフラフラしてしまう事も。
余った息は上手に捨て、新しい空気を吸う事を心がけましょう。
リードの状態は常にチェック
オーボエを吹いていると、音が出なくなってしまったり、さっきまで出ていた音が出なくなるという事があります。これは、息を入れる隙間『リード』の開きが狭くなっているからです。
オーボエを始めたばかりの人にはなかなか判断が難しいのですが、リードの開きについては慣れれば感覚でわかってきます。なんとなく掴めるようになるまで練習していきましょう。
自分に合ったリードを選ぶ
リード選びは初めての人が難航する部分です。周りにオーボエ奏者がいるような恵まれた環境である人は少ないので、知識のない人はどういうリードを選んでいいかよくわかりません。
まず、楽器をお店に持っていって、実際にいろいろ吹いてみて、自分にとって吹きやすいものを購入しましょう
ここで注意しなくてはならないのが、必ず自分自身で吹いてみて、気に入ったものを買う、という事です。人に頼んで買ってきてもらったり、通販で買ってしまうと、そのリードの使い心地がわからないからです。
リードは一本3,000円ほどです。自分にとって使い勝手の悪いリードを買ってその都度気に入らずに買い直していたら、とても痛い出費になってしまいます。必ず店頭で試して購入するようにしましょう。
上手な呼吸法を覚える
オーボエは、楽器を通過する空気自体は少ないのですが、高い息圧をリードに送らなければならないため、吹くためには大量の息が必要な楽器です。呼吸法は必ず腹式呼吸を行うようにし、胸式呼吸にならないように気を付けましょう。
上手に腹式呼吸をするコツをご紹介します。
- 肺の中に残っている空気を吐き出し空っぽにして、お腹まで空にするイメージで力を入れます。
- とにかく息を全て吐き切る事を意識します。
- 下腹部に力を入れて、ゆっくりと深く息を吸います。
- この時お腹に手をあてて、腹筋の動きを掴みます。
まずは腹式呼吸自体がうまく行えるようになるまで意識して練習してみましょう。
姿勢を意識する
オーボエを吹く時の姿勢はどうでしょうか。
吹くときは猫背にならないように背筋を伸ばし、まっすぐ伸びた背骨の上に頭がくるようにします。背筋を伸ばす事によって大きく息を吸い込みやすくなり、音により一層広がりを持たせる事ができるでしょう。
また、姿勢がよくなると腹式呼吸もしやすくなります。
息圧を変えずに息のスピードを変える
息圧を変えてしまうと出そうとしていた音程がうまく出ませんので、息圧を変えず、息のスピードだけを変化させるように気を付けましょう。
喉だけで息圧をコントロールしようとすると口だけに力が入ってしまいますし、音ののびも悪くなってしまいます。喉の奥まで意識的に開き、腹筋から音をしっかりと支える事を心がけるとよいでしょう。
年に二回は調整をする
毎日練習に使っているオーボエは、半年程度でまともな音がでなくなります。
オーボエには年二回程度の調整が必ず必要なのですが、オーボエをはじめたばかりの人は、調整不足で音が出ないのに自分のせいにしたり、リードのせいにしたり、本当の原因がわかりません。また、周りにそれを指摘してくれる人もいない事が多いです。それどころか、調整で音が出ないだけなのに、周囲から下手だと思われてしまったり…。
オーボエが吹きにくいと感じたら、まずは調整をしてみましょう。
まとめ
本記事では難しいオーボエを上手に吹けるようになるコツをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
オーボエは確かに難しい楽器ですが、他の管楽器と違って息が余るので、体の小さな人でも技術次第で十分に吹きこなせるのが魅力です
もし吹奏楽などで管楽器に触れる機会があり、オーボエを手にすることがあったら、是非チャレンジしてみてください。やりがいのある、素敵な楽器です。
本記事を参考にオーボエを上手に吹きこなして、素敵な音楽ライフが送れる事をお祈りしています。