野球についてあまりよく知らない方で、一つ気になることがあるのではないでしょうか。
それは軟式と硬式の違いです。
軟式グローブなどの用語は聞いたことがあっても、具体的に軟式と硬式はどう違うのか、いまいちよくわかりませんよね。
この記事では、軟式と硬式の野球の違いについて詳しく解説していきたいと思います。
興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
目次
軟式野球は草野球
まずは、軟式野球というものの特徴を解説したいと思います。
これは日本独自のもので、「草野球」と言われているものは軟式野球です。
その最大の違いは、ボールがゴムなどの柔らかいものであるということです。
野球が明治時代にアメリカから伝わったものの硬式野球のボールがなく、テニスボールなどで代用されていました。
しかしあまりうまく扱えないため競技人口が減ってしまいました。
そういった経緯からより野球に向いたボールとして、ゴム製の軟式のボールが登場することとなります。
戦争によって一時期野球は消えるものの、戦後になって再び軟式野球は復活し、現在に至っています。
軟式と硬式のボールの違い
硬式のボールは、赤い継ぎ目があって芯にコルクなどが使われているものです。
牛革で覆われており、名前の通り硬いボールです。
軟式のボールはゴム製で、中心は芯がない空洞となっています。
縫い目はありませんが、ゴムに縫い目のような凸凹があります。
ボールの球速・飛びやすさは硬式球の方が上とされている
芯が入っているということもあり、硬式球は球速が速く、打った球も遠くに飛ぶとされています。
軟式球は球速が硬式球と10km以上差が出るといわれていますので、より速い球を投げたい方は硬式球で試してみると良いかもしれません。
また、軟式球の場合は跳ねやすいといわれています。
グローブの違い
ボールだけでなく、グローブもまた軟式と硬式で全く違います。
軟式のグローブは、ゴムのボールを扱うということもあって軽くて薄い素材となっています。
そして、ボールを取るエリアが硬式と較べて小さくなっているという違いがあります。
これは何故かというと、軟式のボールは小さいためです。
硬式のグローブは反対に厚く重く大きいので、二つを並べれば見分けはすぐにつくでしょう。
軟式と硬式のバットの違い
軟式のバットと硬式のバットは、素材が一緒であっても内容が異なっています。
一番の違いは、その厚みです。
軟式のボールは柔らかく小さい、硬式のボールは重く大きく硬いということで、硬式のボールを打つには軟式のものよりも頑丈である必要がありますよね。
そのため、硬式のバットは軟式用のものよりも分厚くなっています。
木製のバットならば、木の中心の部分が硬式、外側は軟式のバットに使われているとのこと。
野球をするときは、バットを確認して硬式と軟式を使い分けましょう。
投げ方と打ち方は変わらないが、変化球は注意が必要
硬式でも軟式でも、基本的にボールの投げ方や打ち方は変わりません。
変わるのはあくまでもその後です。
ボールが飛びやすいのは硬式、あまり飛ばないのが軟式です。
これは先ほども説明しましたね。
変化球については、硬式と軟式で同じ投げ方をしたら飛び方がさらに大きく異なってきます。
軟球での変化球はとても難しいとされていますので、変化球を投げやすいのは硬球です。
硬式は肩を壊しやすいという説があるが、そういうわけではない
硬式は肩を壊しやすいので子供は軟式の方が良いという説があります。
これは間違いというわけではないのですが、正しいとも言い切れません。
硬式の球は重いため、正しく投げなかった際に肩を痛める確率は軟球よりも高くなっています。
しかし、準備運動をしたうえで正しく投げればどちらもそれほど問題はないでしょう。
軟式と硬式のボールを交互に使うなどすれば、それはそれで肩を壊してしまう恐れがありますので注意が必要です。
守備は特に違いはないが慣れている方をおすすめ
軟式と硬式で守備にそれほど違いはありません。
しかし、いままで軟球で野球をしてきた人がとっさに硬球に対応はできないでしょう。
そのため、基本的には日頃練習している方がうまく守備を行えるのではないでしょうか。
ルールの違いはない
軟式野球と硬式野球でルールに違いはありません。
ルールではなく、あくまで用具に違いがあります。
軟式野球をやっていた人が硬式野球を始めるにあたってはもちろんそれに慣れるための練習をすることが必要となりますが、ルールは同じであるためそこに戸惑うことはないでしょう。
以上が、軟式野球と硬式野球の違いとなります。
野球は楽しいスポーツですが、練習がとても大事となるスポーツでもあります。
また、使用する用具の選択も大事です。
軟式野球なら軟式の、硬式なら硬式の用具を揃えておきましょう。