この記事をご覧の皆さんは、アニメを最近見ていますか?深夜アニメや朝のアニメ、夕方のアニメなど色々な時間帯の様々な年齢に向けたアニメが毎週放送されています。
しかし、最近のアニメは面白くないとお考えの方もいるのではないでしょうか。アニメオタクの方だけでなく、特にこだわりのないひとであってもそう考えたことがある人もいらっしゃるでしょう。
この記事では、最近のアニメがつまらないと言われている理由を挙げていきたいと思います。
美少女アニメばかり放送されている
1980年代からどんどん増えているいわゆる「萌えアニメ」。アニメといえば美少女ものという方も多いのではないでしょうか。
かつては世間に激しく敬遠され、バッシングもたくさん受けていた美少女アニメ。しかし2010年頃からは世間がどんどん寛容になっていき、例えば『けいおん!』や『ラブライブ!』は大きなヒットを記録しました。
美少女が怪物と戦うバトルものと、日常生活を平和に送る日常もののアニメが、3ヶ月ごとに何本も放送を始めては終わっていきます。
端から見ればどれも似たような作品に感じられるということもあり、「最近のアニメは美少女アニメしかない」というように文句を言われるケースが見受けられます。
興味がなかったりもう飽きてしまったりしているジャンルがもてはやされると、どうにも面白くないということでしょう。
特にここ3~4年はアイドルもののアニメがたくさん増えたために、「またアイドルか」と言われがちです。
マンネリであると感じられる
「美少女アニメばかり」というものに内容が少し被りますが、似たようなアニメばかりで目新しさがないことで「最近は面白くない」と感じてしまう人がたくさんいます。
何か一つの作品が大ヒットするとその後追いで似たようなテーマを扱う作品が出てくるのは昔からですが、長年アニメを見ているとそういった類似品系の作品が出てくることさえもいつものことということで、マンネリに感じてしまいます。
特に1990年代頃までと違い、ここ15年ほどは1クールごとにアニメがどんどん入れ替わっていきます。
昔のアニメはごく一部の例外を除いて少なくとも2クール、つまり半年は放送される場合が多かったので、作品数はその時代から単純に考えても2倍、実際には深夜枠の登場で5倍くらいには増えていますよね。
作品数は増えているのにどうにもそれらの作品に代わり映えがしないことが、マンネリであることをさらに強調しているのです。
なにかと規制が多くて内容がぬるい
昔から放送されているアニメを久々に見た人がよく感じることは、「昔より落ち着いている」ということです。
1つ例を挙げると、『クレヨンしんちゃん』はかつて子供に見せたくないアニメとしてかなりの悪評を持っていました。それほど過激であったり下品なギャグにあふれていた作品でしたが、ここ十数年はかなり落ち着いています。
しんちゃんは自主規制のせいかあからさまな露出をほとんどしなくなりましたし、ストーリーについてもギャグはしっかり交えつつ、かなり「日常アニメ」的な平和な内容に変わっています。
ただし、昔(子供時代)に自分が見ていた記憶が美化されているだけという場合もあるので、うかつに「最近のアニメはぬるい」というような発言をすると反感を買ってしまう場合があります。
マニア向けすぎる
アニメといえば子ども向けの『ドラゴンボール』や『ドラえもん』といった作品だったのが、近年はオタク向けの物ばかりであると嘆いている人がいます。
しかし実際のところは、自分が大人になったためにそういった深夜アニメが目に付くというだけで、それほど変わっていないとも言えます。
大人向けのアニメ自体はアニメの黎明期からたくさん存在していましたし、マニア向けのアニメも昔からたくさんあります。たしかに深夜アニメは増えていて、人気も目立ちやすくなりました。
しかし、現代の子供の多くは夕方や朝に十数本は放送されている子ども向けのアニメを見ているでしょう。「マニア向けのアニメばかり」というのはイメージといえばイメージの話です。
サイクルが速すぎてついていけない
これまで述べてきたとおり、毎週放送されているアニメの本数はとても多いです。オタク向けのものだけを見るとしても、時間がいくらあっても足りません。
深夜アニメはブルーレイやCDなどの関連商品を売って成り立つ商売ですので、ほとんどはソフト化されます。
好きな作品が1クールごとに何本も増えていくような熱心なアニメファンの場合は、お金がいくらあっても足りません。
関連商品は買わないとしても、1クールごとに数十本単位でアニメが増えていくこの忙しさについていけなくなった結果、アニメ自体が面倒になってきてしまい見ていて楽しめなくなってしまうということがあります。