鶏といえば、早朝から大きな声で鳴くイメージがありますよね。鳥の中ではかなりポピュラーな存在である鶏ですが、農場や養鶏場にいる印象が強く、なかなか実際に個人が飼っているということは、最近ではなさそうに思えるのではないでしょうか。
しかし、鶏を飼ってみたいという気持ちがある方も多いでしょう。そこで、この記事では鶏を実際に飼うことができるのか、そして飼えるのであればどうやって飼ったらいいのかを解説していきたいと思います。
鶏に興味がある方は、ぜひご覧ください。
鶏は、ペットとして飼うこともそれほど問題なく可能
結論から説明しますと、鶏をペットとして飼うことは特に問題なく可能です。
鶏を飼うにあたっては、鶏を買ってくる必要がありますよね。売っている場所ですが、ペットショップでも購入できる場合があります。オスメスは判別されていますので、自分の好みや条件に合っている性別のひよこを入手しましょう。
ペットショップでひよこを買ってきて育てれば、すぐに鶏に育ちます。ひよこの状態から育て始めるのであれば、育てる楽しさも上がりますね。ただし、鶏に育つまでのスピードはかなり早いのでひよこ好きな方はちょっとがっかりするかもしれません。
鶏は人になつきますので、飼っていて楽しい動物です。飼いたいとお考えの方は、ぜひ飼ってみることをおすすめします。ただし、注意点もありますので、この記事を読み終えたうえでじっくりと検討しましょう。
鶏は何羽も飼って養鶏業を営むのであれば、小屋が必要です。しかし愛玩用として少数を飼うということであれば、室内に歩き回れる程度のケージを用意しておき、そこで飼ってもかまいません。たまにケージから出して遊んでもいいでしょう。
病気を持ち込んでくるかもしれませんので、自宅の庭などの外にそのまま放し飼いにしておくのは、現代社会においてあまりおすすめはできません。
鶏は基本的になんでも食べる
鶏のエサはもちろんペットショップなどで売られている鶏用のエサがベストな選択肢ですが、残飯でも大丈夫であるといわれています。料理をした後の生ゴミとして本来は捨てることになるようなものであっても、食べる場合が多いです。
残ったごはんなどを鶏に与えれば、節約になりますし余った食料が無駄にならずに済んで助かりますね。また、生ゴミを減らすこともできるでしょう。
インスタントラーメンの麺なども食べますので、賞味期限がぎりぎりだけど余ってしまったものなどがあればエサとして与えてみてはいかがでしょうか。
ただし、ネギやにんにく、チョコレートといったように、食べさせてはいけないものもいくつか存在します。そういったものは除いて与えましょう。
この他にも、与えても食べないエサは食べられないということですので、今後は挙げないようにしたほうがいいですね。
鶏はなにしろ鳥ですので、外に放して飼う場合はその辺にいる虫などを勝手に食べて生き延びます。
鶏の寿命は10年以上ある
鶏は、10年以上にわたって生きるといわれています。ひよこから育てる場合は、長い付き合いになるということですね。
愛玩動物の寿命は長ければ長いほど別れが寂しくなるものですが、同時に人生において楽しさもそれだけ長く与えてくれます。
鶏を飼う場合は、10年以上共に暮らしていくということをしっかりと考えたうえで飼うのが重要ですね。引っ越しが多い方などは、少々大変かもしれません。
鶏を飼う場合、周りに住民が多い場合はメスにするのがベスト
鶏を飼うにあたって一番気になるポイントは、やはり鳴き声でしょう。鶏といえば早朝から大声で鳴き続けるイメージがありますよね。
実はこのように早朝などに大きな声で鳴くのは、オスの鶏です。つまり、近隣住民がいる地域で鶏を飼いたいけれど、鳴き声が不安という方は、メスの鶏を飼えばいいということになります。
メスの鶏も鳴くのですが、オスの鶏のような大声で早朝に鳴くということはありません。そのため、普通の鳥が飼える状況であれば十分飼えるでしょう。
鶏はメスだけでも卵を産みます。いわゆる無精卵ですね。無精卵はスーパーなどで販売されている卵と同じですので、普通に調理して食べられます。
ただし、初めて産んだ卵は食べない方が良いといわれています。また、いつ産んだのかわからない古そうな卵もやめておいたほうがいいでしょう。
卵が柔らかい場合は、貝殻などを食べさせて外に出す(日光に当てる)ことで固い卵を産ませることができるようになりますよ。
メスの鶏は食費を節約できるうえにあまりうるささもなく(ただし鳴き声自体は発します)、生ゴミになるような残飯の処理もしてくれますので、ペットとしてとても優秀です。
ペットの鳥にも色々あり、現代において多くの方はインコや文鳥などを飼うかもしれません。あえて鶏を飼えば、何かと便利ですしちょっと珍しいので、周りからも関心を持たれるのではないでしょうか。