一昔前にとても話題になったダイオキシン。害があると言われていましたよね。ところが、最近はちょっと意見が変わってきているんです。
この記事では、ダイオキシンについての現在の評判について解説していきたいと思います。本当に害があるのか、むしろ害はないのか、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ダイオキシンは、3つの種類がある
そもそもダイオキシンとはなんでしょう。まずは、そこから解説していきたいと思います。
ダイオキシンには、3つの種類があります。これらを含むものの総称が、ダイオキシン類となっているんですね。
・ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン
・ダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル
・ポリ塩化ジベンゾフラン
名前を見てもサッパリわかりませんが、とにかくこの3種類が含まれるものを、ダイオキシン類に分類しているんです。
さらに、これらを含んでいる化学物質については419種類あり、毒性があるものは31種類であるといわれています。
ダイオキシンは、この点についてはご存じの方も多いかもしれませんが、ゴミを燃やすと発生します。さらに、薬品を合成する時も発生することがあるとのこと。
そして今まで、ダイオキシンは人に悪影響があるとされてきました。例えば発がん性があるとか、免疫機能が低下するとか、色々な悪影響が挙げられていました。
ダイオキシンがここまで危険だと言われてきた根拠は、まずダイオキシンの研究が今ほど進んでいなかったことが挙げられます。
そしてダイオキシン自体は発生しているため、ダイオキシン=全ての原因であるととらえられやすかったのも、ダイオキシンが猛毒であり危険という意見が根強くなってしまっている理由ですね。
テレビなどでも大きく取り上げられましたし、一度ここまでダイオキシンが危険であるとの認識が強まってしまうと、なかなかそれを打ち消すことはできません。
ダイオキシンは、実はそれほど強い毒ではないという説がある
長年人間にとって非常に危険なものであるとされてきたダイオキシン。そのため、今も危ないイメージは根強いですよね。
しかし実は、影で徐々に評価が変わってきています。ダイオキシンは、それほど危ないということもないという方向に話が進んでいるのです。
ただし注意していただきたいのは、ダイオキシンは全くの無害ではないということ。我々が今まで考えてきたような猛毒とまではいかないまでも、害自体はないわけではないのです。
まず、先程述べた419種類のダイオキシン系の化学物質。これが毒性について考えるうえで重要なポイントになります。
大量にあるダイオキシン類のうち、2,3,7,8-テトラクロロジベンゾダイオキシンというものが毒性が強く、非常に危険なものであると言われています。これを覚えておきましょう。
そして、毒性が強い2,3,7,8-テトラクロロジベンゾダイオキシンですが、実は人間にとってそれほど危険でもないということが提唱されているんです。
ダイオキシンのせいで起こったとされる色々な問題は、実はダイオキシンのみが原因ではなく、別の問題が裏に隠れていたのではないかという意見もあります。
そもそも、ダイオキシンが原因で死んだ人などはほとんど地球上で確認されていないという話もあります。たしかに、危険危険と言われるわりにそのせいで病気や死に至った話は全然聞きませんよね。
となると、今までなんでこんなに大事にしていたのかはちょっと疑問に思えてきます。
そうはいってもダイオキシンは確かに毒性があるのは事実であるため無害とは言い切れませんし、かといって絶対に安全だからどんどん体に取り入れてしまって問題ないとももちろん言えません。
ダイオキシンは、とりあえず出さない方が良さそう
ダイオキシンを出さないために、ゴミの処理はほとんど業者が担うようになっていますよね。昔はゴミはそれぞれ独自に燃やすことも多かったのですが、今は地方などでしかゴミの焼却処分は行われていません。主に業者が処理をしています。
ダイオキシンがそれほど危険ではないとなると、またゴミを燃やしてしまっていいのかは気になるところですよね。
この問題をはっきりと結論づけることはできませんが、「絶対に危険ではない」という保証がないのもダイオキシンの事実です。
また、最近しっかりと行われるようになったゴミの分別もそうですが、ゴミの処理に関しては、わざわざここまで整えたので、今からまた元に戻そうとしてもなかなか難しいでしょう。
人間にとってそれほど害ではないといっても動物には害がある場合もありますし、ドンドンダイオキシンを出すのと出さないのとでは、出さないに越したことはないのではないでしょうか。
猛毒ではないかもしれないダイオキシンですが、毒自体はたしかにある。そのため、出さないように気をつけて生活していくことは大事です。