ちくわぶといえば、おでんの具ですよね。関東の方にはおなじみでしょう。
しかしこのちくわぶ、実は関西では全然メジャーではない具と言われているのを聞いたことがありませんか?
そもそも、ちくわぶっていったい何者なのかわからないところがありませんか?
そしてネットで検索してみると、検索候補に「まずい」と表示されてしまうため人気が微妙なところも気になりますね。
この記事では、ちくわぶの謎に迫っていきます。
目次
ちくわぶはちくわとぜんぜん違う食べ物
ちくわぶはちくわの言い換えなのでは?と思った方も多いでしょう。
実際、おでんにちくわを入れているケースもしばしば見受けられますので、こう思うのは無理もありません。
しかし、ちくわぶはちくわとまったく別の食べ物です。
ちくわは魚肉の練り物ですが、ちくわぶは小麦粉を練って作ります。また、ちくわの場合塩を入れて味付けしますが、ちくわぶには味付けをしません。
ありのままの小麦粉です。
小麦粉を練って、あのなると的な形にして茹でればちくわぶが完成。
一旦茹でてからおでんに入れてまた煮ることで、粉っぽさが薄まりますよ。
そもそもなぜちくわぶとちくわは名前も見た目も似ているのでしょうか。
このことについては、ちくわぶが「ちくわの形の”ふ”」であるためであると考えられます。
ふは小麦粉から抽出したグルテンで作る食べ物。
つまりふとちくわぶは近い存在なわけですね。
ちくわぶはちくわの代用品的な側面もあり、ちくわが大元でちくわぶは亜流的なものと考えると良いでしょう。
ちくわぶが日本で使われるようになった時代はよくわかっていない
ちくわぶは昔から食べられていますが、いつ日本で食べられるようになったかはよくわかっていません。
とりあえず戦前からちくわぶは存在したと言われています。
資料にちくわぶの名前が残されているためです。
早ければ江戸時代から、遅くとも戦後すぐには食べられていたちくわぶ。謎の多い食べ物です。
ちくわぶは、元々関東の一部でしか食べられていなかった
ちくわぶは現在、日本全国に徐々に広まっていっています。
しかし、元々は関東の一部でしか食べられていませんでした。
関東の中でも東京、埼玉、神奈川、千葉がちくわぶが食べられていた地域。
けっこう少ないですよね。
もっとも、人口を考えるとこれだけ範囲が狭いとしても、けっこうな人数がちくわぶを昔から食べていたと考えられます。
関西ではまったくの無名だったちくわぶですが、最近ではむしろ「関西では無名」ということでちくわぶが有名になり、食べられるようになってきています。
ちくわぶはおでん以外でも食べることがあるが、基本的にはおでんの具
ちくわぶはほとんどおでんの具として食べられます。
しかし、おでん以外の食べ方もないわけではありません。
例えばトッポギをちくわぶで作ったり、焼いてフライのようにしたり。
おでん以外の食べ方はたくさんあるので、チャレンジしてみてはどうでしょうか。
ちくわぶがまずいと言われる理由は食感にある
ネットでまずいが検索候補の上位に輝いてしまっているちくわぶ。
なぜまずいと言われてしまいがちなのかを考えていきましょう。
おそらく理由は食感にあります。
「ちくわ」ぶという名前からちくわのような食感の食べ物を連想するものの、ちくわぶは小麦粉を練ったものなのですいとんのようなもちもちした食べ物です。
想像と実際の食感が違うために、なんとも奇妙な気分になって、結果的にまずいと言われてしまうんですね。
ちくわぶのネットにおける評判
ちくわぶのネットにおける評判ですが、まさに賛否両論。
そもそも検索候補にまずいと表示されてしまっているちくわぶですが、必ずしも全員から評判が悪いわけではありません。
インターネット上でのちくわぶの評判を紹介していきましょう。
「東京のおでんにちくわぶは欠かせません。「時そば」では貶められているが。でもあれは竹輪と比較しての話か。しかしまずいちくわぶは、衝撃的にまずいので注意が必要。」
落語の「時そば」では、ちくわぶではなく本物のちくわを具に使っていると褒める場面があります。
ちくわぶは必ずしもまずい具ではなく、むしろ美味しいものではあるものの、店によって味に差があるということですね。
ちくわぶは食感が大事なのですが、食感が悪いと非常にまずいものになります。
「ちくわぶはまずい あれ凝縮された粉じゃん」
ちくわぶは小麦粉の練り物ですので、粉っぽさが気になってしまう人も多いようですね。
ちくわぶのカロリーはまあまあ高い
ちくわぶは、小麦粉のみで作った食べ物。
カロリーは100g食べて171kcalと言われています。
特にすごい栄養があるわけではない、炭水化物です。
食べて損はありませんが、やたらに食べたらその分カロリーの摂取量が多くなってしまうことには注意したいですね。