英才教育とは、早いうちから独自に子供を教育することを言います。
早くから勉強させることで、その分野において一歩ほかの同年代の子供よりリードさせられるのが、英才教育のメリットですね。
しかし英才教育には、必ずしも賛成意見ばかりではありません。
子供にとってかえって悪影響を及ぼすのではないかと心配する人もいます。
この記事では、英才教育に対する賛成意見と反対意見をまとめています。
どちらの意見の方も、ぜひご覧ください。
目次
英才教育賛成派の意見
まずは英才教育賛成派の意見から解説します。
英才教育には良い面もあれば悪い面もあるものです。
先に英才教育の何が良いのか、チェックしていきましょう。
子供の将来をしっかりと決めてあげられる
道もわからない子供が様々な悪い影響を受けて歪んだ大人に育ってしまうのは、親としては耐えられませんよね。
英才教育を施すことで、子供の将来を決めてあげられれば、まっすぐに立派な大人になれるのが英才教育のメリットでしょう。
ただの勉強も大事ですが、それ以上に今の世の中では何か一芸に秀でていることが大事ですよね。
ピアノや乗馬、バイオリン、水泳など、子供に何かを極めさせておけば、将来食いっぱぐれることはありません。
自分の子供をしっかりと導いてあげられるから、英才教育は必要なのです。
ほかの子供よりも優秀になれば、絶対に有利
人の世は競争社会です。自分の子供が何もできないと、すぐに埋もれてしまうでしょう。
ほかの子供よりも優秀になれれば、そんなことはありません。
勉強ができれば立派な大学に入ることができ、やがて会社にも入れるものです。
だからこそ、英才教育をしっかり小さい頃から行っておくのが大事なのです。
自分は過去に教育のなさで苦労したので、英才教育をすれば子供を同じ目に遭わせなくて済むと考えられる
英才教育を良いものだと考える人の中には、自分が子供の頃に苦労したのが理由の根底にある人もいます。
自分が学のなさ、芸のなさでとてもつらい思いをした場合、同じ思いはかわいい子供に絶対にさせたくないものですよね。
そのため、英才教育はするべきだと思っているのです。
英才教育を受けておいて良かったと、いつか感謝される日が来る
英才教育は絶対に将来何かの役に立つからこそ行われるもの。
いつか英才教育を受けておいてよかったと、子供が思う日が来ると思いますよね。
その日のために、予算を割いて子供を立派にさせようと努力するわけです。
英才教育反対派の意見
ここからは、英才教育反対派の意見を解説します。
主に子供の自由を尊重したい人が、英才教育に反対していますね。
果たして英才教育は、子供にとって良いものなのでしょうか。
子供を親のエゴで束縛するのは良くない
英才教育賛成派に全体的に欠けているのは、「実際のところ子供はどう思っているのか」ですよね。
子供が本当にその英才教育を楽しめている、あるいは受け入れられているのであれば良いですが、無理矢理やらされてつらい思いをしていることも多いものです。
親はよかれと思ってやっていても、実はありがた迷惑な可能性があります。子供だって立派な人間です。
子供を親のエゴで束縛し、無理矢理嫌なことをやらせるのは良くないでしょう。
子供がしたいことは自分で決めさせなければ、意見のない無気力な人間になる
英才教育を受ければ確かに子供はその能力を身につけられるかもしれませんが、もっと大事なものを手に入れられなくなる恐れがあります。
それは自分の意志です。
言われたことをただこなしているだけの無気力な人間に育ってしまったら、悪い人にだまされるかもしれませんし、結果的に身を持ち崩してしまう可能性もあります。
つらいことも起こるかもしれませんが、できる限り子供にどんなときも自分の意志で何かを決断させた方が、立派に育つ可能性は上がります。
英才教育をさせるにしても、子供が本当に興味を持ったものを続けさせなければいけないでしょう。
英才教育を受けて育つと子供はグレやすいと言われている
英才教育を受けて育つと、子供はグレやすいと言われています。
親に自由を与えられなかったその怒りが爆発してしまうからでしょう。
仮に英才教育をさせるにしても、子供に同じくらい楽しさも与えなければいけません。
英才教育をしても成功するとは限らないので、のびのびと育てた方が良い
結局英才教育を施したとしても、その子供が成功するかはわかりません。
立派なマラソン選手になったとしても、ある日足を怪我してしまえばおしまいです。
そのように、英才教育にいくら時間をかけてもだめになることはあります。
英才教育が実を結ぶかどうかやきもきするよりは、のびのびと育てておいた方が良いでしょう。
子供が楽しい子供時代を過ごせなければ、つまらない大人になってしまいますよ。