合宿の最終日やキャンプのメインイベントとしておこなわれるキャンプファイヤー。
非日常のさいたるものとして、楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
大きな火を扱うからには、安全な取り組み方を知っていて損はありません。
なぜキャンプファイヤーをおこなうようになったかもご説明してまいりましょう。
キャンプファイヤーの本来の意味や目的
もともとキャンプファイヤーは、キャンプで焚き火を囲むことを指して使われます。
単にキャンプ以外の場所、祭事などで同じような大きな焚き火をしてもキャンプファイヤーといわず、ボーンファイヤーやファイヤーラリーなどと呼ばれます。
ボーイスカウトでは営火(えいか)と呼ばれることもあります。
キャンプファイヤーと名が付くからにはヨーロッパ圏に起源をくむのか、と思われがちですが実はキャンプファイヤーの起源はどことも知れず不明。
いつどこで、だれが創めたのか分からないのです。
さて、キャンプファイヤーをおこなう目的は親睦を深めるための儀式であるとされています。
「親睦の火」「儀式の火」とも呼ばれ、世界各地で様々な宗教的あるいは呪術的な手順があります。
われわれがよく知る火を囲んでフォークダンスをするキャンプファイヤーはアメリカの発祥で、日本には戦後GHQによって伝えられ、それらが学校教育の場に浸透していきました。
親睦を深め、お互いを理解し、友情の誓いをたてることを目的とするキャンプファイヤーは当時の教育姿勢にとてもよく馴染んだのでしょう。
キャンプファイヤー進行の流れ
やり方は様々ありますので一例をご紹介いたします。
キャンプファイヤーは司会の挨拶から始まり、火の長という役を迎えるための歌を歌います。
火の長は山の神様のようなポジションで、見守り役です。
火の長は聖なる火をクラスやチームの代表者にさずけ、その火で組んだ薪を燃やしキャンプファイヤーを始めます。
火をつける前に、仲良くすることやこれから親睦を深めるなどの趣旨を誓い、火の神はそれを承認します。
キャンプファイヤーがおこったら、歌をうたい、出し物やレクリエーションを進めていきます。
>>キャンプファイヤーの出し物!ダンス、歌、ゲーム、遊び、レクはどうする?
宴もたけなわになったら火の長は山へ帰り、キャンプファイヤーは閉会となります。
キャンプファイヤーの安全なやり方
まずはキャンプをおこなわないことにはキャンプファイヤーをすることは出来ません。
万全の準備を整えて楽しいキャンプに挑み、お昼を食べ終わった後くらいから準備を始めましょう。
キャンプファイヤー自体をおこなうのは夜ですが、準備まで薄暗い夜にしてしまうと手元が不明瞭で危険です。
体力もしっかりとしたお日様の高いうちから初めましょう。
キャンプファイヤーを組む場所は火床、あらかじめ火を燃やすことを想定した地面、もしくはコンクリートなどがあるところがベストですが無い場合は高さ20センチ程度の土を盛り、その上に設置するようにしましょう。
土台を作るのは直接日の暑さが地面へ伝わらないよう環境へ配慮するためです。
用意する木はクヌギやカシ、雑木でかまいませんが現地で調達するということはお勧めできません。
管理できていない木は水を含んでいる可能性もありますし、空気を含んでいた場合ふくらみから破裂することも考えられます。
少し値は張りますが、薪ストーブなどによういられる木を用意したほうが火の発色も美しく楽しむことが出来るでしょう。
まずは真ん中に薪の束を立てて設置します。
大きさは作った土台の大きさよりも一回り小さい程度、大きいキャンプファイヤーをしたい場合は土台を大きく設営しましょう。
薪の束を井の漢字のように囲んでいきます。
囲みやすいのは井の字ですが、八角形や六角形でも組み重ねてゆけますので適した組み方でくみ上げていってください。
高さが出てくると真ん中の空間が開いてきますので、最初に設置した薪の束と同じように中にも詰めてゆきます。
あまり高さを持たせると倒れてきたときに大変ですので、個人でおこなう場合は腰の高さ以上の大きさに積み上げるのは控えましょう。
組み方は以上でとくに難しいことはありません。
着火は下の方から、余った木などで松明を作り着火するのが良いですが初心者は着火剤などを使うと効率よく火がつきます。