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「間違え」と「間違い」の違いは?正しいのはどっち?使い分けはどうすればいい?

 

普段何気なく使っている言葉。けれど改まって聞かれてしどろもどろになってしまった経験はありませんか?日本語は本当に難しいのです。

 

さて、問題です。

「間違え」と「間違い」。この2つの違い、わかりますか?どちらが正しいのでしょう?

 

「間違え」「間違い」どちらが正しいの?

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まずは答えから。

どちらも正解です。両方正しい言葉です。

「間違え」も「間違い」もどちらも名詞です。

 

「間違え」→他動詞の「間違える」、「間違い」→自動詞の「間違う」の連用形が名詞化したものなのです。

ちょっとわかり辛いですか?

 

まず、高校生くらいで習った連用形、覚えているでしょうか。ものすごく簡単に言うと、「下に“ます”、“た”を続けられるように動詞を変化させた形」。

 

例)「書く」+「ます」=「書きます」 「書きます」の「き」が連用形。

 

これを「間違え」と「間違い」を上記の元々の動詞でやってみましょう。

 

  • 「間違え」→「間違える」+「ます」=「間違えます」・・・「え」が連用形
  • 「間違い」→「間違う」+「ます」=「間違います」・・・「い」が連用形。
  • (おまけ)「間違う」+「た」=「間違った」・・・「っ」が連用形です。

 

 

どうでしょうか。

「間違えます」から「ます」を削除した連用形「間違え」

 

「間違います」から「ます」を削除した連用形「間違い」を名詞として使っているわけなのです。

そして、名詞として使用される際には、「間違い」の頻度が高くなります。

 

 

意味の違いはあるの?

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意味の違いを探るには、両者を動詞形「間違える」と「間違う」に戻してみるのが良いでしょう。

 

  • まず、「間違える」(「間違え」の他動詞)の意味。

失敗する、やりそこなう ②二つのものを取り違える

 

  • 次に、「間違う」(「間違い」の自動詞)の意味。

正しくない状態である ②失敗する

 

本当に大まかに言うとこのような意味の違いがあります。けれども、実際には、どちらも非常に似ていて混乱しますよね。

わかりにくいので、いくつか例文を見てみましょう。

 

  • 「間違いがあります。」→「正しくない状態である」の意味ですね。
  • 「テストの問題を間違えた。」→「やりそこなう」の意味ですね。
  • 「人として間違いを正す。」→「正しくない状態である」の意味ですね。

 

そして、よく迷うのが「間違えやすい」と「間違いやすい」ではないでしょうか。

早速見ていきましょう。

 

共に連用形「間違え」と「間違い」に、形容詞の「やすい」がついた形であり、どちらも正解です。

どうでしょうか?本当に微妙ですよね。

 

ですから、状況によっては「間違え」「間違い」どちらでも使える場合も多いです。けれども内容の捉え方が変わってくるのです。

 

ただし、上記のとおり、「間違え」「間違い」を名詞として使用する場合は、「間違い」を多く用います。

 

言葉って本当に難しいです。ちょっと考えると、どんな言葉であっても答えに詰まってしまうのではないでしょうか?

 

今回は、学生時代に苦しめられた動詞の活用に助けられました。学生時代のお勉強、思わぬところで役に立つものですね。

他にも誤用に気をつけたい言葉はたくさんあります。

こんな本もあるので、恥をかきたくない方は要チェックですね。