秋の味覚は何がお好きですか?なし?ブドウ?美味しい果実のたわわな秋、目移りしてしまってどうにも決められないですよね。
美味なるモノは多く特集されお店にも数々が並びますが、秋の珍味、どんぐりが食用としてお求め出来るのはご存知ですか?
え?ドングリってあの道に落ちている?とお思いでしょうが、なにも驚くことはありません、銀杏だって道に落ちているものです。
適切な食べ方をすれば美味しく安全にいただくことが出来ますよ。
ご紹介してまいりましょう!
どんぐり、とは
そもそもドングリとはブナ科の、特に樫(カシ)や楢(ナラ)、柏(カシワ)などの木の果実の総称で、ドングリという植物は存在しません。
種子ではなく実なので、栗などと同様適切な食べ方をすれば美味しくいただける食材となりえます。
種類は様々にあり、一見しただけではどれがどの種のドングリなのか判別するのは難しいですが調理方などはそう変わりません。
ぜひ挑戦してみて下さいね。
ドングリを食べるために
まずドングリ一つ一つは小さく、処理をすると食べれる部分は更に小さくなってしまいますので、程度お腹が膨れるほどドングリが食べたい!と思ったら採取の際は大量のドングリが必要と成ります。
集めたドングリはタライなどの水の張れるものに入れて、なみなみの水に浸します。
水に浸して数分もしないうちに浮いてくるドングリは中身が虫に食われた後なので捨ててしまいましょう。
ドングリはそのまま直ぐに食べるとアクが強く苦味のあるものもあるため適切な処置をすることを強くオススメします。
全てがすべてアクが強く苦味のあるドングリではありませんが種類の区別が付かない場合は全て同じ手順を踏めば苦さを感じずに食べることが出来るでしょう。
アクの抜き方として、まず水さらしにし終わったドングリをペンチやハンマーなどを使って割り、カラと薄皮をはがしてしまいます。
一度、沸騰したお湯で煮込んだあと水につけておけばアク抜きは完了です。
すこしかじってみてまだ苦味があるな、と感じられたらそれはアクの強い種のドングリなるので何度か浸す水を入れ替えもう一度お湯で煮てみましょう。
アク抜きがし終わればそのまま食べても平気です。
味はピーナッツをやわらかく薄味にしたような、そのままたべても余り味を感じない場合があるので調理をしたほうが無難でしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=XQl58_ni0cA
ドングリ料理いろいろ!
炒りドングリ
炒りドングリは前述の『食べる前に』手順を踏まなくても食べることが可能な手段です。
フランパンで火にかけ香ばしい香りがしてくるまで炒ります。
あまり強い火でいると弾けて飛んでしまうことがあるので、フライパンにふたができればベストです。
ナッツやアーモンドなどと似た食感、香ばしさが楽しめる一品に仕上がります。
ドングリコーヒー
アク抜きしたドングリを天日干しにし、フライパンで炒ります。
香ばしい薫りがたちこめたらフライパンから降ろし、コーヒー豆のように挽いて、あとはヤカンなどで煮出すだけです。
味は麦茶を濃くしたような香ばしい風味のある優しい味なので、コーヒーというよりはお茶のように感じます。
ミルクと砂糖を加えるとココアのような風味に似るとかで不思議ですよね。
ドングリクッキー
アク抜きし、天日干し、フライパンで炒るところまでは一緒です。
炒ったドングリをビニールなどに入れ、棒で粉々に砕きます。
後は市販のクッキーミックスやクッキーの生地にまぜて普通にクッキーを作りましょう。
まさかドングリが入っている!なんて言うのは解らないくらいにアーモンドやナッツが入ったようなカントリー調のクッキーに仕上がります。
もっとお手軽にドングリ料理
ネット上には食用のドングリ販売もありますので、興味のある方は探してみるのも良いかもしれません。
マイナーな食材ではありますが、何処でも採れるという魅力のあるドングリ。
お子さんや、友人などと一緒に拾って一緒に食べれる、という経験は中々得られないものです。
ぜひ今年の秋はドングリ料理お試しくださいね。