左右で異なる瞳の色を持つ「オッドアイ」。
その神秘的な瞳に、思わず吸い込まれそうになりますね。
オッドアイの猫はたまに見かけることがありますが、なかなか日本ではオッドアイの人に出会う機会は少ないですよね。
今回は、神秘的なオッドアイの世界について調べてみました。
オッドアイとは
実は、オッドアイというのは通称で、医学的には「虹彩異色症」、英語ではヘテロクロミア(Heterochromia) と呼ばれています。
人間よりも犬や猫に多く現れる症状で、一番確率の高いのは白猫の25%という数字が出ています。
日本では、一方が黄色、もう一方が青色の動物(おもに猫)を「金目銀目」と呼び、昔から縁起物として珍重してきた歴史があります。
タイでも、オッドアイは「白い宝石」を表わす「カオマニー」という名前で呼ばれています。
それだけ珍しいということですね。
人間にもオッドアイはいる!
犬猫に多いオッドアイですが、人間の場合だと白人では0.06%、黄色人種では1万分の1の確率で現れる症状です。
その珍しさから、昔はオッドアイの人は不思議な力を持っていると信じられていました。
先天的な発生原因の一例として、ワールデンブルグ症候群、まだら症・ぶち症(英語版)等の遺伝子疾患、後天的には、ホルネル症候群、虹彩毛様体炎、緑内障、または、虹彩萎縮などが考えられます。
また、事故にあって虹彩が損傷を受けることで、後天的に瞳の色が変化することもあります。
歌手のデビッド・ボウイは、事故後にもともとブルーだった左眼が瞳孔が開いたままの状態になったためヘーゼル(淡褐色)に見えています。
このような理由から、どの人種でもオッドアイになり得るものの、先天的オッドアイは白人が一番多いようです。
オッドアイの治療方法はない
オッドアイになる理由は様々だということが分かりましたが、体に与える影響はどうなのでしょうか。
猫の場合は、オッドアイだと聴力に問題がある場合があるようですが、人間の場合はそれに当てはまりません。
オッドアイだからといって視力への影響もなく、特別治療が必要なものでもありません。
瞳の色は虹彩の色素量で決まるので、オッドアイだからといって角膜などの異常も考えられないようです。
それに、現在の医学ではオッドアイを治療する方法はないようです。
猫の場合は遺伝要素もあるものの、人間の場合は遺伝することはありません。
日本では奥菜恵だけ!オッドアイの芸能人
オッドアイは、白人に出やすい傾向があるようです。
日本の芸能界で見てみると、なんと奥菜恵だけなんだそうです。
ちなみに、奥菜恵の瞳は右眼が茶色く、左目が黒っぽい色をしています。
- クリストファー・ウォーケン(アメリカ・俳優)
- キーファー・サザーランド(アメリカ・俳優)
- ベネディクト・カンバーバッチ(イギリス・俳優)
- ミラ・クニス(ウクライナ・女優)
- ケイト・ボスワース(アメリカ・女優)
- エリザベス・バークレー(アメリカ・女優)
- デヴィッド・フィンチャー(アメリカ・映画監督)
- イライジャ・ウッド(アメリカ・俳優)
いずれのスターも、神秘的なオッドアイがその魅力につながっていますよね。
カラコンでいくらでも目の色は変えられる時代ですが、持って生まれたオッドアイの魅力には変えがたいのかもしれませんね。