なんらかの原因で激しい嘔吐に襲われてしまう事があると思います。
食べ物をすべて吐きだしてしまえば、後は胃液を吐き出します。
しかし、胃液まで吐きだしてしまったらどうなるでしょうか?
答えは胆汁です。
胃液まで出てしまった場合は、胆汁も吐きだしてしまうのです。
聞くだけだと、なんだか恐ろしいことのように感じられますよね。
では、吐しゃ物がどのようになったら胆汁を吐きだしたということなのでしょうか?
どのような原因で吐き出し、どのような対処が必要なのでしょうか?
今回は、これらのことについて調べてみました。
胆汁って何?
そもそも胆汁とは何でしょうか?
胆汁とは、肝細胞で生成されるアルカリ性の液で、食物中の脂肪を乳化し反応しやすくする役割を持ちます。
ちなみに、胃液はたんぱく質を、唾液は糖質を消化します。
その為、皮膚はたんぱく質ですので、胃液を吐きだすと喉に痛みが走るのです。
そしてこの胆汁も、本来ならば胆のうに貯蔵され、食べ物が届くと十二指腸内に放出される液体であり、逆流して吐き出される事は無いものであり、これが逆流する事で、胃や食道などに大きな炎症を起こす危険もあります。
胆汁を吐き出した時の色は?目印は?
食べ物が全て吐きだされてしまえば、あとは胃液が出てくるのは有名な話です。
胃液は、透明、または白っぽい液体で、酸っぱい味がします。
喉を通ると、そこそこ強い痛みがあることもあります。
それに対し、胆汁は緑色の液体で、苦みがあります。
ここまでくると、酷い時には嘔吐物に血が混じることもあり、あまり好ましく無い状態です。
原因は?
胆汁を吐きだす時は、吐きすぎの状態です。
さまざまが原因が考えられます。
- 二日酔い
- つわり、悪阻
- 乗り物酔い
など、いくら吐いても吐き気がおさまらないような症状の時に起こりやすいです。
これらの症状の時は、たかが二日酔い、などと思わずに病院を受診しましょう。
辛いとは思いますが、脱水症状を防ぐために、白湯や温いスポーツドリンクなどをゆっくりと摂取することも重要です。
どうしても水分補給が出来ない時には、病院で点滴を処方してもらうと良いでしょう。
悪阻の場合は、入院で治療する場合もあります。
食中毒、胃腸炎
これらの場合は、ウイルス性、細菌性の場合、下痢止めや吐き気止めを使うのは菌やウイルスを体内に留めてしまうため、好ましく無いとされています。
なので、ひたすら吐くということになり、脱水症状の危険も高まります。
吐き気が止まらない時は、迷わず病院へ行きましょう。
どうしても辛い場合は、なんとか水分を取りながら、一次的に収まるのを待ってから病院に行くのも良いです。
とにかく、脱水症状が命取りになります。
腸重積
腸の一部が折り重なってしまう病気で、乳児に良く見られます。
この場合、胆汁嘔吐を起こすことがあります。
他にも、血便や腹痛がみられます。
乳児ですので、激しく泣き続ける場合や、血便、嘔吐が止まらない場合に注意し、おかしいと思ったら病院へ行きましょう。
放置すると、最悪の場合、腸が壊死してしまう、危険な症状です。
ほとんどが乳幼児で起こりますが、稀に成人でも起こる場合があります。
乳児の場合は、ずっと泣きやまないなどの状態が続きますが、大人の場合は、1ヶ月くらいやり過ごしてしまうこともあるようです。
食後の嘔吐や腹痛が続く場合は受診してみましょう。
胆汁を吐くほどの嘔吐の場合は、どんな原因でも一度病院へ
胆汁を吐くほどの嘔吐とは、それだけで脱水症状など、命にかかわることがあります。
原因が二日酔いだと、なかなか病院へ行くという選択肢にはなりにくいですが、たかが二日酔いと思わずに、一度病院へ行き、他に原因は無いか、脱水症状を起こしていないかなど調べて貰うと良いでしょう。