海外の映画などで、セレブがワニを買っている光景を見たことがある方もいらっしゃるでしょう。
そこで疑問に思うのは、日本でも飼うことができるのかということですよね。
なかなか周りで飼っているという人に会うことはありませんし、法律的にアウトなのでは?と思う方も多いでしょう。
ニュースでは、時折ワニの飼育で問題が起こったというような事件も発表されていますよね。実際のところはどうなのでしょうか。
この記事では、ワニの飼育についての疑問を解決したいと思います。ワニ好きの方もそうでない方も、ぜひ覗いてみてください。
ワニは日本でも飼える
結論から言いますと、ワニを飼うことは日本においても可能です。
ただし、ワニは危険生物でもあるので許可を得なければいけません。
もしもワニが逃げ出してしまうようなことがあれば、周囲の住民にも非常に大きな迷惑がかかってしまいますよね。
その責任関係などものしかかってくるので、ワニを飼うまでにはよく考えることが大事です。そして、許可が下りなければ飼うことはできませんのでご注意を。
続いて、ワニを飼うまでの流れについて説明したいと思います。
ワニを飼うまでの流れ
まずは、保健所に行き、詳しい手続きの説明を受けることが先決です。
そして放し飼いにするわけにはいかないので、ワニを飼うためにはケージなどが当然ながら必要となります。
種類にもよりますが、ワニはどんどん大きくなっていきます。そのため、いずれさらに大きなケージが必要となってくることがあります。その点には注意が必要です。
小さいものでも、最終的には1メートルを越すことは大いにありえます。例えば「コビトカイマン」という種類のワニは名前の通り小型ですが、最終的にはそのくらいのサイズになります。
また、ワニを飼うためには基本的に識別のためにマイクロチップを埋め込む必要があります。もしものことがあった場合、誰の所有物かわかるようにするためです。
ワニを売っている店で「生体販売証明書」やワニの写真をもらって購入のための手続きをし、準備が終わった段階で、飼育許可の申請を動物保護管理センター等で行いましょう。
手続きには手数料やその他の書類が必要となります。わからないことがあった場合は、ペットショップで聞くのもいいでしょう。
職員が一度家に確認に来たあとに、連絡が来ます。
OKが出たら、「増減届」を提出し、その後に「特定動物飼養・保管飼育証」、「特定動物の飼養 または保管の許可を受けた事を示す座標」をもらいましょう。
そして保管許可証とケージを持ってペットショップに行けば、ようやくワニを購入することができます。
非常に複雑な過程を経る必要があるため、ワニを飼うのは大変なことです。しかし危険な生物でもあるのでそこは仕方がありません。
なにはともあれ、ワニの飼育は個人でも可能であるということがおわかりいただけたのではないでしょうか。
問題がなかった場合、数日あれば許可自体は下りますので、あとはワニを飼いたいという熱意と、最後までしっかりと面倒を見るという責任を持つことが重要でしょう。
ワニを飼うまでには手数料などがたくさんかかる
例えば群馬県の場合は、ワニを飼うために支払うことが必要な「特定動物飼養・保管許可手数料」が16000円となっています。
千葉県の場合だと、17000円です。ここから分かるとおり地方によって細かい金額は変わってきますので、事前に調べて用意しておきましょう。
そしてケージ代もかかりますし、ワニ自体も最低で数万円の購入費用がかかります。ネットショップでは高価なワニが売られていて、20万円程度のものもあります。
先程述べたとおり、ワニを飼うまでには役所を何度か行き来する必要があるため、そこまで遠い場合はその運賃もかかりますし、金額と同じくらいかかる手間も大きいと感じられるかもしれませんね。
ワニは肉食動物
ワニのエサは高いように感じられる方も多いでしょう。なにしろなかなか飼える生き物ではなく、また大きな口などからたくさんエサを食べるように思えますよね。
ワニは肉食ですので、サイズが大きくなってくるともちろん食べる量も多くなっていきます。
食べるエサはマウスや鳥などであり、鳥のささみや冷凍マウスなどが一般的なエサです。ワニが餌を食べる時の勢いはものすごいので、安全には気を遣う必要があります。
エサについて詳しく知りたいという方は、ペットショップ等で聞くことでより詳しく内容を知ることができます。
ワニはなつかないこともないが油断はできない
ワニを飼うと人間になつくのかどうかが飼う際の決め手であるという方も多いでしょう。危険な生物ですので、なつかないのであればあまり飼いたくないということはもちろんあります。
実際のところ、餌だと判断されなければ人間に対してはおとなしく、それなりになつくのがワニです。しかし、一度「エサ」として認識されてしまえば、一気に襲いかかられてしまいます。この点は飼ううえで注意が必要です。