高校や大学を卒業すると、誰もが働くことになります。
多くの人は会社に入ることとなるでしょう。しかし、会社に入らないで仕事を得て対価を得ている人もいます。
例えば、最近話題のYouTuber。彼らはYouTubeの大元であるGoogleから報酬をもらっていることになりますが、会社には所属していない人もたくさんいます。
様々な媒体における職業の記入欄に、「自由業」という項目があります。YouTuberは自由業でしょうか。
また、自営業と自由業はどう違うのかも気になりますよね。
この記事では、自由業とは一体どのようなものなのかについて詳しく解説したいと思います。
自由業はどこでも仕事ができるタイプの職種
自由業は、自営業に含まれます。
自営業の場合は、八百屋や本屋などのお店を自分で開いている人たちというイメージがありますよね。
まさに自営業はそのとおりのものです。それでは自由業とは一体どのような職種であるかというと、お店を構えているわけではないけれど基本的に会社に所属せずに、自分で行動するという種類の職業です。
例えば、小説家やライターになりたいという場合は自宅でも執筆することができますし、喫茶店でもホテルでも、あるいは電車の中でさえ執筆は可能です。
仕事をする場所だけでなく、休みや仕事をする日も、すべて自分で決めることができるのが「自由業」です。
「フリーランス」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。自由業とフリーランスは、同じ物と考えてしまって大丈夫です。
近年ネットで話題となっている「ノマドワーカー」も同様です。
つまり、基本的に会社に所属せずにお金を稼いでいる人は少なくとも「自営業」であり、店を構えていないのであれば「自由業」にも当てはまるということです。
もしも学校の卒業後に会社に所属せず、なおかつアルバイトでもない方法で対価を得て生活しているのであれば、職業欄には基本的には「自由業」に丸をつけてしまってよいでしょう。
自由業は自営業に含まれますので、自由業の項目がない場合は自営業に丸をつけてしまって問題ありません。
自由業は非常に幅広い
続いて、様々な自由業について解説します。
始めに述べたYouTuberは、会社に所属していなければもちろん自由業ということになります。彼らはYouTubeに動画を投稿して、再生回数などに応じて収益を受け取ることとなります。
テレビなどに出演する芸能人の中にも、自由業として活動している人がたくさんいます。
漫画家も、もちろん自由業です。原稿を執筆し、原稿料や単行本の印税を出版社から受け取ることとなります。
これ以外にも、文章や絵などの物書きの方々は基本的には自由業ということになります。
YouTuber以外にも、インターネットで収益を得る自由業の人はたくさんいます。例えば、ブログなどを自分で運営し、そのアフィリエイト収入で生活している人がいます。
アフィリエイトは、立派な自由業です。もしもサイトの訪問者数がどんどん増えていけば、比例して収益も増えていくことになります。
安定した経営を行うことができれば、アフィリエイト収入だけでも暮らすことは可能です。
サイト上で仕事を受けて、納期までに納品するというクラウドソーシングも同様に、自由業として数えることができます。
これらのことからわかるように、現代は会社に所属しなくてもいくらでもお金を稼ぐ手段が存在しています。
自由業にはデメリットもある
自分で自由に仕事ができるという点で非常に魅力的である自由業ですが、もちろんデメリットも存在します。
自由業は、少なくともはじめのうちは勝手に仕事が来るということがまったくありません。そのため、仕事を得るための準備期間が非常に長くなります。
ライターなどの物書きになるのであれば募集に応募したり、原稿を出版社に持ち込んだりと行った長い道のりが必要となります。
ネット上でYouTuberやアフィリエイトで稼ぎたい場合も、安定した収入を得るまでにはノウハウが必要となります。明日いきなり1万円を稼ぐということは、絶対にできません。
また、税金などもすべて自分で納めなければいけないこともデメリットに数えられます。
一見自由で開放的に見える自由業ですが、会社に所属する以上に裏ではハードな闘いが行われているのです。
自由業の職種一覧!
最後に、自由業に当てはまる職業を一覧としてまとめたいと思います。
- ライター(コピーライターなども含む)
- 小説家(小説を書いて原稿料を得る)
- 漫画家(漫画を書いて原稿料を得る)
- 評論家(本や映画を評論する人)
- コラムニスト(雑誌などで意見を述べる)
- ブロガー(アフィリエイト収入での生活)
- YouTuber(Googleから収益が支払われる)
- 芸能人(テレビなどに出演)
- ノマドワーカー(クラウドソーシングなども含む)
- 作詞家(依頼を受けて歌などの作詞を行う)
- 作曲家(依頼を受けて作曲を行う)
- 脚本家(劇などの脚本を書く)
- ネットショップの経営(ネットでお店を経営)
- 翻訳家(海外の文学などを翻訳する)