原付は安価であり、原付免許や普通免許を取ればそれだけで乗ることができるため敷居の低い乗り物です。
そんな原付ですが、エンジンがかからないというトラブルに見舞われてしまうことがあります。
その原因は様々です。もしもエンジンがかからなくなってしまったらどうすればいいのか、事前に知っておけば安心です。
この記事では、エンジンがかからない原因と、修理したいときにどのようにすればいいのかということについて解説していきます。
目次
原付のエンジンがかからない原因と対処法
キャブレターが詰まっている
キャブレターは、空気と燃料を混ぜる装置のことです。キャブレターが詰まってしまっていると、エンジンがかかりません。
これを直すには、キャブレターを原付から外し、キャブレターに取り付けられているジェット類を分解して洗うという行程をたどることになります。
ジェットはスクリュー、バネ、ワッシャー、パッキンで構成されている、細長い金属のようなものです。大小2種類が付いているのでこれらを外し、キャブクリーナーでキャブレターの本体をしっかり洗います。
ジェットもキャブクリーナーで洗えば、綺麗になります。
キャブレターやジェットに付いたキャブクリーナーは、しっかりと洗い落とすようにしましょう。
このように洗っていくことによって、キャブレターのつまりを解消し、再びエンジンをかけられるようになります。
プラグから火花が飛ばない
原付のエンジンがかからないときは、プラグから火花が飛んでいるかどうかについても確認しましょう。もしも飛んでいなかった場合は、エンジンがかからない原因はプラグです。
エンジンからプラグを外して、新しいプラグに交換するか端子の清掃を行うことで再び火花が飛ぶようになります。
もしも新しい部品でも飛ばなかった場合は、より大きな問題となっている可能性があります。
エアクリーナーの汚れ
エアクリーナーが汚れていると、エンジンがかかりません。
エアクリーナーのフィルターのゴミを取り除き、フィルターウォッシャーを吹きましょう。そして水洗いをした後に、フィルターオイルを吹き付ければ清掃終了です。
マフラーが詰まっている
マフラーに異物が詰まっているのであれば、それを取り除きましょう。もしもオイルが詰まっていた場合は、オイルを溶かす洗剤を利用してこれを取り除くことができます。
冬はバッテリーが上がりやすい
雪が降るような冬場だと、寒いのですぐにバッテリーが上がってしまいます。冬であれば、もしかしたらエンジンがかからない原因はバッテリーにあるかもしれません。
冬でなくても、バッテリーは使っていくうちに劣化するものです。
バッテリーがいきなり上がってしまった場合の対処法は、キックでエンジンをかけるというものです。しかし、近年の原付の場合はこの方法が通用しないこともあります。
ホームセンターやカー用品店に行けば、バッテリーの充電器が売られています。Amazonなどでも購入できます。
雨によってタンクに水が入っている
雨の日の場合は、タンクに水が入ってしまいエンジンがかからなくなってしまうことがあります。
また、雨の日の場合は湿度が高いですので、これによりエアクリーナーが詰まってしまうこともあります。
初心者にはどの作業も敷居が高い
このように、エンジンがかからない原因は様々です。自分で修理できることがほとんどではありますが、分解などの作業を伴いますのでとても敷居が高いですよね。
もしも失敗してしまったらどうしよう・・・という不安がつきまといます。
そこで、修理を依頼する方が多いのではないでしょうか。
原付バイクを専門で修理してくれる業者がありますし、JAFを呼ぶという手もあります。JAFは電話ですぐに呼べます。
業者であれば、インターネットで修理の手続きを行うことができる場合もあります。
修理費はそこそこ、JAFに入っておくことをおすすめ
さて、気になるのは修理費ですよね。
キャブレーターの清掃は、一般的に6000円前後かかります。プラグであれば、500円程度で交換することができます。
バッテリー自体を交換するのであれば、5000~10000円です。充電だけであれば、1000円程度で行ってくれます。
そして、JAFの年会費は1年であれば入会金が2000円、会費が4000円です。これは入会の期間を長く設定するほど安上がりになっていきます。
5年分であれば、入会金が無料で会費は20000円となります。これならば非常に安価ですよね。
もしも会員でない状態でJAFを呼ぶと交換する部品代以外に、作業料と基本料が必要になってしまいます。
例えば夜間にバッテリー上がりでJAFを呼ぶと、部品代の他に15000円程度かかります。
JAFは出張してきてくれるサービスですのでけっしてこれらが高価とは言えませんが、あらかじめJAFの会員であれば作業料と基本料を払わなくてよくなります。
何か起ったときに備えて、JAFには入会しておくことをおすすめします。