何を考えたのか、変な組み合わせを思いつく人もいるものです。
コーラと牛乳を混ぜたら?
多分やってみた人がいるのでしょう。
そうするとコーラと牛乳は分離し沈殿し透明になるんですよね。
これはインターネット上で非常に話題になりましたね。
ではどうしてそのようなことが起こるのでしょうか?
原理を調べてみました。
コーラと牛乳を混ぜると・・・
コーラと牛乳を混ぜるとこんな風になるんです。
コーラと牛乳は一緒になることもなく、分離します。
分離どころかコーラの色まで変わってしまいます。
この状態だったら、コーラだったなんて信じてもらえないでしょう。
透明になってしまうだなんて、意外ですよね。
水に油を入れると比重が異なる液体のため、キレイに分離をしてしまいます。
それに近いのかな?と思っている人もいるかもしれませんが、実は違うのです。
比重の問題ではないのです。
原因は何?
ちょっと不思議ですよね。
一体、どうしてなのでしょうか?
それは牛乳に含まれているカゼインというタンパク質が原因です。
牛乳にレモン汁を入れたことはありますか?
紅茶を飲む時に間違えてレモンとミルクを一緒に入れてしまった、という経験がある人もいると思います。
そうすると、ドロドロになってしまいますよね。
これもカゼインの性質なのです。
コーラに牛乳を入れるとこのカゼインがコーラの酸と結びつき、タンパク質の酸凝固が起きるのです。
タンパク質が固まって、沈殿し、透明になった上澄み液が出てくる、という原理なのです。
凝固をしたタンパク質のほうが重いので、自然と沈殿します。
そうすると、透明になった液体のほうが軽いので、分離をするというわけなのです。
レモン汁とコーラでは実はコーラのほうが酸が強いのです。
温めた牛乳にレモン汁を加えて暫く放置をすると、沈殿物が出てきます。
この沈殿物と上澄み液を分け、沈殿したものをカッテージチーズにすることが出来るのです。
しかし、コーラではカッテージチーズは出来ないので、やらないでくださいね。
子どもに言われて初めて知った、という人もいるようです。
この分離をした液体、完全に分離をする前に飲んでみるとクリーミーなのだそうです。
クリーミーなコーラに興味がある人はやってみてはいかがでしょうか?
その際には分離をする過程をよく見ておくと面白いと思います。
こういう現象もあるんだって知っておくだけでちょっと楽しいですよね。
完全に分離をしたものは味を感じないようなので、破棄するしかないようです。