コシがない、多すぎる、少ない、硬い、クセが強い…、髪の毛の悩みは尽きませんね。
ヘアスタイリングの成否は、外見を大きく左右します。
そんな髪のお悩みのなかでも厄介なのが、つむじの位置ではないでしょうか。
つむじといえば頭頂部あたりのイメージがありますが、人によっては2つもあったり、「こんなところにあって欲しくない!」というような場所にあったり。
そこで今回は、つむじの位置について少し調べてみたことをご紹介いたします。
つむじの位置はどうやって決まる? 性格と関係あるの?
つむじの位置っていったい、いつ、どうやって決まっているのでしょう?
実は、お母さんのお腹のなかにいる胎児のときにすでに位置も巻き方も決まっているのですって!
なお、中心部から右方向に毛の流れが回転している右巻きとその反対方向に回転している左巻きとがありますが、この巻き方は遺伝で決まると分かっています。
ところで、昔からつむじの「左巻き」に「バカ」という意味あいがありますが、ある調査によると日本人は右巻きと左巻きがほぼ半数なのだそう。
明らかに、頭の良し悪しと関係はないですね。
また、「つむじ曲がり」といって「変人」を意味する言葉もあります。
これは、つむじが曲がっているというよりは(毛の流れの渦巻きなのですから、曲がっているのかまっすぐかはそもそも分かりませんよね)、位置が頭の中心部から外れているということです。
つむじは、胎内で皮膚ができ始めたときの「起点」になった部分なのだそうですが、なぜその位置になるのかは、遺伝の要素があるとされていますが、まだはっきりとは分かっていません。
いずれにせよ、性格とはまったく関係ないことは確かです。
つむじの位置を変えることはできるの?
結論から先にいいますと、残念ながらつむじの位置そのものを変えてしまうことはとても難しいです。
髪の毛の流れる方向はつむじの位置や巻き方に左右されていますので、スタイリングによってあるていど整えることは可能です。
ですが、根本的に位置を変えるのは、不可能です。
手術ならばできるのでは…なのですが、これを実施しているクリニックは今のところありません。
技術的に不可能ではないと思われますが、皮膚を移植したり、今生えている毛を毛根ごと抜いてしまい、その上で植毛…というあまり現実的ではない方法になるようです。
もし実施してもらえるとしても、もちろん保険適用外でかなり実験的な手術になるので、それなりの費用になることも覚悟しなくてはなりません。
つむじの位置を擬似的に変えられるか?
やはり、スタイリングでつむじをごまかす方が、簡単そうですね。
シャンプー後のブローがもっとも毛の流れを思い通りにセットしやすいため、一番よいのは朝出かける前にシャンプーすることです。
時間がなくて難しい場合は、ブロー前に髪の毛を地肌までしっかり濡らしてから、ドライヤーを当てると、髪の毛がかなり扱いやすくなります。
寝る前に、つむじによってできる毛の流れと反対方向に髪を流しておくのもオススメです。
また、美容師さんに相談して、つむじの位置が分かりにくいようにカットしてもらったり、つむじを目立たなくするパーマをかけてもらうなどするとよいでしょう。
つむじの悩みを一発で解決する方法は、残念ながら今のところはないようです。
これも個性の一つですから、自分に合った方法で根気よく付き合っていきましょう。