絶対に刺されたくない虫といえば、ハチやヌカカ、ムカデなどいろいろありますが、そのひとつがブヨです。
地方によってはブユ、ブト、ヤムラ虫などの名称で呼ばれることもあり、刺されるとひどいかゆみを引き起こして腫れもしばらく続きます。
これからの季節に多く発生しますので、刺されたときの対処法を頭に入れておきましょう。
こんな場所にご注意を!
ブヨがよく出るのは川などの水辺ですが、山林などにもよくいます。
逆に、市街地や住宅地などにはあまり発生しません。
主な活動時間は、夏の朝夕ですが、天気が悪いや気温の低い日は時間に関係なく発生します。
キャンプ場や渓流釣りなど、これからの季節のレジャースポットは危険地帯と言えますね。
ブヨに刺されると痛い!
実際にブヨに刺されると、その痛みで気づく場合が多いようです。
吸血用の針を刺して血を吸う蚊と違い、ブヨは皮膚を噛み切って血を吸います。
ですから、ブヨに刺されたときはチクッとした痛みが伴うのです。
刺されたところが出血したり、水ぶくれになることもありますが、刺された直後はかゆみがないのが特徴です。
怖いのは、半日から1日後の猛烈なかゆみ、腫れです。
ブヨは一匹ではなくたくさんの数が一度に襲ってくるため、何箇所も刺される場合が多く、そのときのかゆみは猛烈です。
薬を塗らなければ最悪、1ヶ月以上も腫れが続くこともあるから怖いですね。
また、ブヨにアレルギー持つ人の場合、リンパ管に炎症が起きたり呼吸困難になる可能性もあるんです。
ブヨに刺されたら!応急処置
刺されても、症状が強まるまでは時間があるので冷静に対処しましょう。
まず、一番いいのは、すぐに毒を吸い出すことです。
通販でも、毒を吸引するポイズンリムーバーと言う器具が手に入ります。
片手でも使えるほどのコンパクトな物なので、ブヨが出そうなところに行くときは、これを準備しておくと安心です。
さらに、流水で患部を洗い流して氷などで冷やします。
ムヒなどの抗ヒスタミン成分の入ったかゆみ止めを塗布しておきましょう。
とにかく、ここで掻いてしまうと、治りが遅くなってしまいます。
なんとかしのぎましょう。
ステロイドでイッキに治そう!
ブヨのかゆさは1日や2日ではおさまりません。
ブヨの強い毒性に対抗するためには、十分な強さのステロイドが入った薬が有効です。
ステロイドということで抵抗を持たれる方もいるかもしれませんが、短期間の使用なので副作用の心配はいりません。
緊急時などは市販薬を使うのもやむをえませんが、一番は皮膚科に行くことをおすすめします。
以下、ブヨによく効くとされる薬をご紹介します。
- フルコートf
これは薬局でも買える市販薬です。
赤みや腫れ・かゆみを抑え、かき壊しによる症状の悪化を防ぐ物質が配合されています。
特に、化膿を防ぐはたらきが強く、乾いた患部にもジュクジュクした患部にも適しています。
- リンデロン
かゆみの症状が強い場合に処方される、強めのステロイド薬です。
ブヨの腫れにもよく効きます。
- ロコイド
ステロイドのランクでいうと、かなり弱めのものです。
リンデロンよりも効き目はおだやかです。
乳幼児にも処方される薬なので、子どもさんに使用する場合も特に心配はいりません。
これらの薬のほかにも、症状が強い場合には内服薬の抗アレルギー剤を出されることもあります。
いずれも、自己判断でやめたりせず、医師の指示に従って正しく服用しましょう。
ブヨ、できることなら刺されたくないですね。
まずは、対策を万全にしておきましょう。
万が一刺された場合も、適切な処置をして、強い薬で一気に治すことが大切です。