間もなく夏休みですね。
小さなお子さんのいらっしゃるご家庭であれば(とくに男の子であれば)、この時期にカブトシを飼い始めることがあるのではないでしょうか。
ペットショップにも出回りますし、親戚やご近所からいただくこともありますね。
さてせっかくやってきた夏の人気者、大事に飼育してあげたいと思いつつ、うまく餌を食べてくれなかったりするととても心配です。
そこで今回は、カブトムシの餌の与え方について調べてみました。
*ご紹介するのは成虫に限った内容です。
カブトムシに与えてよいもの、いけないもの
野生の状態のカブトムシの成虫は、クヌギなどの樹液を食べています。
家庭で飼育するときにもっともお手軽なのは、ペットショップで売られているカブトムシ専用のゼリー状の餌ですよね。
「昆虫用ゼリー」が出回る前は、カブトムシの餌といえば定番はスイカやメロン、キュウリなどの夏の果物や野菜、あるいは砂糖水でした。
現在は、こういったものは水分が多すぎるためにカブトムシが下痢をしてしまうので、避けたほうがよいといわれています。
また、腐敗しやすかったり、おしっこの量が増えるため、飼育ケースのなかが汚れやすくなるというのも、敬遠される理由です。
果物をあげるなら、バナナやリンゴがベストです。
もしもスイカを与えるなら、赤い部分を食べた後の皮をごく少量あげるようにしましょう。
やはりポイントは水分量のようですね!
餌は自作できる?
カブトムシの餌は自宅にあるものでつくることもできます。
もし、昆虫用ゼリーがない場合は、自作してみるのもいいでしょう。
材料:水1カップ、黒砂糖100グラム、焼酎100ml、はちみつ大さじ2
まず、水と黒砂糖をどろっとするまで煮詰め、そこへ焼酎とはちみつを入れてまぜます。
飼育ケース内には木を入れていることが多いと思いますが、そこへ塗りつけるとよいでしょう。
この「人口樹液」は、カブトムシを捕まえるときに、木の幹に塗って誘い出すための餌として使えます。
正しい餌の与え方
ゼリーにしても自作の餌にしても、カブトムシが食べ残したものは、もったいなくても毎日取り替えましょう。
気温が高い時期ですので腐りやすいですし、また毎日新しいものにすることで、コバエが発生することも防げます。
カブトムシは夜行性のため、食事をするのは夕方から夜中にかけてです。
活発に動き回り始める夕方直前に餌をあげ、朝は土のなかにもぐって寝ていますので、その間に前日の餌を取り除きましょう。
カブトムシがご飯を食べないとき…
どんな種類のペットであれ、飼い主の頭をもっとも悩ませること、それが「餌を食べてくれない!」でしょう。
カブトムシが餌をあまり食べないときの原因は、おおむね以下の2つのようです。
- 羽化して時間が経っていない
羽化したばかりの成虫は、食事をほとんどとりません。
とくに、夏の初めごろの成虫は気温が高くなるまで活発に動き回りませんので、25度以下ならば少し様子を見てあげましょう。
- 餌が好みの味でない
これは昆虫ゼリーを与えている場合にあることなのですが、カブトムシにもどうやら味の好みがあるらしく、品物によってはあまり食べてくれないのだそうです。
いくつか種類を揃えて、カブトムシの好みを確認してみてください。
カブトムシって意外とグルメなんですね…。
ご参考になったでしょうか?
つがいのカブトムシであれば、大事にお世話してあげると卵を産んで、今度は幼虫を育てて成虫になるのを見る楽しみもできます。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
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