上唇小帯、読み方はわかりますか?
これは「じょうしんしょうたい」と読み、上唇の裏側から上前歯の歯茎へ伸びる筋のことを言います。
上唇を引っ張ると、ピーンと伸びる筋がありますよね、それです。
子どものときはこの筋が太く、何かのはずみに切れてしまうことも多いんです。
小さな子どもを持つママさんは特に、知っておいて損のない話ですよ!
転んだだけでも切れてしまう
この上唇小帯は、転倒による衝撃で簡単に切れてしまいます。
そういえば、自分も子どもの頃何度か切れたことがあるような気がします。
こうして、上唇小帯は何度も切れたりくっついたりを繰り返すことで、口の開閉や発声が発達し、大人になるにつれて上唇小帯自体は小さくなっていきます。
転びやすい年齢の子どもは特に注意を
子どもはよく転ぶものですが、特に転倒が多い年齢があるのをご存知ですか?
それは、よちよち歩きで歩行が不安定な1,2歳と、小学校に入って動きが活発になってきてくる7,8歳です。
転倒自体をなくすのは不可能ですが、転んで上唇小帯を切る可能性もあるという認識を持っておきましょう。
もともと切れやすい子もいる
上唇小帯の付いている位置や、筋の太さは人によってさまざまです。
昔は、付着位置が悪い場合はわざわざ手術をして上唇小帯を切っていたこともあったそうです。
特に、上唇小帯が太めの場合は切れやすいため、二度、三度と怪我をするケースが多いようです。
気になる方は、歯科検診などのときに医師に聞いてみるとよいでしょう。
上唇小帯が切れたら
ちょっと転んだなと思って子どもを見たら、口の中が血だらけ、上唇小帯はパックリ切れてしまっているという状況、さすがに慌てますよね。
でもご安心ください、かなり出血はしますが、10日もすれば切れた状態のまま治ります。
口の中の傷は治りも早いので、そのまま様子を見ても大丈夫です。
ただし、出血が止まらないときや腫れてきたときは、病院にいきましょう。
病院に行く場合は
微妙な位置だけに、どの病院に行っていいか迷いますよね。
小児科、歯科、耳鼻科のうちで行きやすいところに行きましょう。
よっぽど傷が大きくなければ縫合などはしませんし、消毒程度の治療で終わります。
裂傷後の痛みも続かないので、痛み止めなども出ないでしょう。
小児科
赤ちゃんの場合は、まずは行きなれた小児科に行きましょう。
ただし、治療はあくまで消毒をするぐらいの応急処置程度です。
気になるようなら後日小児歯科に行ってください。
歯科
歯だけでなく、口の中のことなら歯医者さんが対応してくれます。
転んだりして上唇小帯が切れるときは、歯からも出血する場合が多いので念のために歯も一緒に診てもらいましょう。
小児歯科や口腔外科だとなおさら安心ですね。
耳鼻科
口の中も、喉までは耳鼻科の範疇です。
意外に思われるかもしれませんが、口の中のケガは耳鼻科でも診てもらえるんです。
参考までに覚えておいてくださいね。
これだけ頭に入れておけば、いざ切ったというときも安心ですね!
でも、いざ血を見るとやはりテンパってしまうかもしれませんが・・・覚悟しておきましょう。