ちょっとした捻挫や、腰痛、身体の不調や健康診断などでも使われるレントゲン。
人によっては身近な医療器具としてお世話になっているかもしれませんが、レントゲンといえば気になるのがその仕組み。
X線による体内の撮影、という朧げな認識はあるものの、そもそもX線がなんなのか、聞くところによると放射線が~などと難しい話になってきてしまい、どんな原理なのか全く知らなくて不安!なんて事もぐるぐる考えてしまいます。
さっくり簡単にレントゲンの仕組みについて学習してみましょう!
レントゲンとは
レントゲンはX線撮影のことであり、X線を照射し、X線を投下させた部分が黒く、X線を阻止した部分が白く映ります。
人体においてX線の透過度が高い組織としては皮膚や空気(肺)、筋肉、軟骨などがあり、逆にX線の透過度が低い、阻止してしまうものとしては骨などがあります。
体の中の骨や組織異常などを体を切り開かず確認することができる素晴らしい発明で、受けた恩恵は計り知れません。
ご存じのとおり撮影時には放射線が使用され、同じく放射線を利用する医療器具ではCTスキャナーなどが存在します。
健康診断などで年に1、2度程度であれば不安を抱くまでにはならないでしょうが、頻繁に受けているとその放射線量が蓄積され人体に悪影響を及ぼすのでは?と思てしまう方もいらっしゃるかもしれません。
放射線量を示す単位として用いられるmSV、ミリシーベルトですが一般に人体に影響が出る数値が200mSVであり人体に有害な影響を及ぼす被ばく量は数千から1万mSVが報告されてます。
対してレントゲンの放射線量のみを計測すると多少の誤差はあれどおおよそ0.05mSV~となってきます。
実は私たちは自然界からも常日頃放射線を浴びておりその平均が年間2.4mSVとなっているのでレントゲンの放射線量など気にするにも値しない数値だというのがよくお分かりいただけるかと思います。
つまり、レントゲン検査には副作用がないということです。
検査によるストレスなどで症状が出る人もいますが、基本的にはレントゲン検査自体には悪いことはありません。
頻度と回数、年齢に対しての不安要素
被爆、とちょっとネガティブに印象付けられた言葉を使うと不安をあおるようですが、医療被曝に制限はありません。
医師が必要と判断すれば月に何度でも撮影が行われるでしょうし、レントゲンよりも放射線量が多いCTであってもそれは変わりないでしょう。
放射線を誘発原因とするガンですが、その発生率は確率の問題となってきますので一概にレントゲンやCTの被曝量が過剰であったから、などとは言えません。
前述したように人間は常日頃自然界からも被爆しており、何が原因となり発症するかはわかっていないのです。
不安な場合はいっそ毎回検査を受けるお医者さんに直接訪ねてみるのも解決方法としては良いかもしれません。
お医者さんは医療のプロになるわけですから、患者の不安な気持ちを相談すれば、使ってる医療器具がいかに安全なものかを丁寧に説明してくれるでしょう。
そうとなれば小さなお子さんでも安心してレントゲンに通すことは可能ですし、害がないと知れば躊躇することもなくなります。
医療の現場で信頼されて続けている器具を患者である私たちも安心して信頼ができるようこれから理解が深まれば、おのずと不安は払しょくできるでしょう。