「七夕」にすることといえば、笹の葉に願い事を書いた短冊をぶら下げる…。
その他に、何かある?という方、実は「七夕の日にこれを食べる」という食べ物があるのをご存知でしょうか?
その事について書いていきたいと思います。
皆、知ってた?【七夕の日にはこれを食べる!】
筆者は昔ながらの家なので「○月○日には○○をする」という事がけっこうありました。
例えば、「冬至の日」にはかぼちゃを食べて、ゆず湯に入りましたし、1月7日には「七草かゆ」を食べました。
出身が関西でしたので、2月3日の節分の日には、豆だけではなく太巻きの丸かぶりを昔からやっていました。
そんな「昔ながらの風習にこだわる」私の家庭で「7月7日」つまり七夕の日に昔から食べていた食べ物があるのです。
その食べ物は何か?というと…【そうめん】です。
これってそうめん協会が仕掛けた陰謀じゃない?と思った人もいるのではないかと思いますが、実は7月7日にそうめんを食べるという風習は平安時代からあって、今で言うそうめんの原型になっているもの※を七夕に食べていたという記録※※が残っているのです。
※小麦粉と米粉を練って縄の形にした索餅(さくへい)と呼ばれる菓子。
※※醍醐天皇の時代に記された「延喜式」の中に記述あり。
その由来は中国にあり、古代の中国王朝を治めていた王の子供が7月7日に亡くなり、その後鬼となって蘇って病気を国中に流行させました。
これに困った人々が鬼となる前に好物だった索餅を供えて鬼のたたりを鎮めたという故事にちなんで七夕に索餅を食べるという風習が生まれ、その風習が平安時代に日本に伝わり、索餅が年代を経過すると共に、そうめんに形を変えたという事です。
【索餅(さくへい)の作り方】
本日は七夕ですが、そうめんの日でもあります。古くは、七夕の節句に索餅を食べる慣習がありました。これが素麺の祖と言われています。http://t.co/gc4lVkG3J0
— シロセ (@shirose_i) 2014, 7月 7
これがいずれそうめんになる?どんな過程を経て?とも思うのですが(笑)。
私の実家では7月7日にそうめんを食べるというのは当たり前の事だったので、「七夕にそうめんなんて食べないよ」と言われると、「え?何で食べないの?」という感じなのです。
最近では「七夕の伝説」をモチーフにしたケーキや、和菓子が開発されていて何でもケーキかい!と突っ込みながら、家の近所にあるケーキ屋さんの期間限定の七夕ケーキを買って帰ります。
この期間限定の七夕ケーキが始まってから、まだそんなに年月がたっていないのですが、美味しいのでいいんじゃないでしょうか。
でも、元々はそうめんもお菓子だったわけですから、この七夕限定ケーキも形を変えてずっと伝わる…なんてこともあるかもしれませんよね。
また、地方によっては七夕の日は「ハロウィン」の様に近所の子供がお菓子を貰いにくる…というところもあるそうですね。
そんな「昔ながらの風習にこだわる」我が家でしたが、サンタクロースはなかなかやって来ませんでした。それは「昔ながらの(日本の)風習」ではなかったからの様です(笑)。