世間にはさまざまなスラングが飛びかっていますが、あなたは「スペる」あるいは「スペ体質」という言葉はご存知でしょうか?
恥ずかしながら筆者は、初めて目にしました(こういうことは頻繁にあるのですが)
このページに来てくださったあなたも、もしやこの言葉のことを調べているのでは…?
それではさっそく、このたび筆者が調べてみたことをご紹介しますね。
「スペる」「スペ体質」の意味って? どんな場面で使われる?
この「スペる」という言葉、おもにスポーツ選手が怪我をしたときに使われるのだそうです。
「故障=スペ」なんだとか。
故障してしまう、怪我してしまうというのを、「スペる」と表現します。
そしてここから、故障が多くて欠場が多い選手のことを「スペ体質」というのだとか。
この言葉、某巨大掲示板でよく見かけられるようです。
一般にはそれほど広まっていないのでしょうか?
語源や由来、元ネタは?
さてこの言葉の語源、元ネタっていったいなんなのでしょうか?
スラングというのは、聞いただけでだいたいの語源が想像できることが多いのですが、この「スペ」に関してはまったく分かりませんでした。
これは時をさかのぼること1980年代に発表されたビデオゲーム、「スペランカー」から来ているのだそうです。
ヘルメットをかぶった探検家が地下洞窟を探検するというアクションゲームでしたが、このファミコンバージョンでは、ゲーム内のほんのわずかな段差を落下するという、些細なダメージでキャラクターが死んでしまうことで有名だったそうです。
そのあまりのひ弱さゆれ、簡単に怪我をしてしまうことを「スペる」と表現するようになり、それが故障の多いスポーツ選手が怪我をしたときに使われるようになりました。
いつも思うことですが、スラングの発生って本当に意外なところから起こるものなんですね。
面白いです。
まさかこんな昔のゲームから来ているなんて驚きです。
かれこれ30年以上、日本で使われていたということで、「スペる」「スペ体質」はスラングとしては老舗(?)の部類に入りそうですね。
「スペ体質」の野球選手やサッカー選手って誰がいる?
ところで、この「スペ体質」で有名な選手がいるのだそうです。
それは、現・横浜DeNAベイスターズの多村仁外野手。
彼は、高校生選手時代から、プロスポーツ選手にあるまじき怪我の多い人だったといいます。
靭帯の怪我やら風邪の発熱、足首を捻挫、ぎっくり腰、インフルエンザ、デッドボールなど、書ききれないほど多数の故障や体調不良でスタメン落ちしたり、二軍落ちしたりしています。
なんというか、ずっと厄年のような方ですね…。
それでも、このスペ体質ながらも実力があるせいで、人気があるようです。
また、サッカーの選手では、小野伸二選手がスペ体質として有名なのだとか。
思えば、人気・実力があった選手でも、故障のせいで早々に引退することになることはちょくちょくあります。
そんな人でも、スペ体質としてでも名前が残る人、残らない人がいます。
おそらくファンの印象に残るのは、たとえスタメン落ちや欠場が多くても、選手としての活躍期間が長かった人なのかな…と思います。
そう考えると、「スペ」という言葉を与えられる選手は、それなりに目立つ魅力があるのかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?
この言葉、覚えたら普段の生活でも使えそうですね。