固定電話や携帯電話を持っている方であれば、一度はワン切りにあった経験があるのではないでしょうか。
突然電話が鳴り、何事かと思えばすぐに切れてしまうのがワン切りです。
スマートフォンですと、鳴りもしないうちから画面にいきなり「不在着信」の文字が表示される場合がありますよね。
電話番号は非通知で、何者なのか、そして何の意味があるのかもわからないのがワン切り。果たしてその目的は何か。そして、ワン切りを対策するにはどうすればいいのかを紹介したいと思います。
目次
通常のワン切りの目的は高額の電話料金を請求させることだった
元々多く行われていたワン切りは、電話番号が相手に残るタイプのものでした。これは、かけた相手がこの電話番号にかけ直すことによって「ダイヤルQ2」などに接続させ、高い通話料金を請求させるという悪質な手口でした。
ダイヤルQ2は現在はサービスが終了しています。このサービスは、主にアダルト系のサービスに利用されていました。長時間通話を続けると、とてつもない料金(十数万~数十万、場合によっては数百万)が請求されるので、ワン切りにかけ直すと大変なことになりました。
非通知のワン切りの目的は電話番号の使用状況の調査を行っている
多く言われているのは、非通知のワン切りを行っている業者はその電話番号が現在使用できるのかを確認しているというものです。
しかし、それによって何の意味があるのかは、これを聞いただけではわかりませんよね。なんと彼らは、使われている電話番号のリストを製作し、迷惑メールを送る人々や悪質な業者などに売り渡していると言われています。
非通知ワン切りの後に不審な業者や迷惑メールが視界に入ってきた場合は、もしかしたらリストに載せられてしまったのかもしれません。
または、「与信名人」というサイトが電話をかけている可能性があります。このサイトは銀行や金融会社などの様々な会社が利用していて、電話番号を調査しています。
いやがらせ
何回も非通知ワン切りがかけられるという方は、もしかしたら誰かに嫌がらせを受けているかもしれません。
何か心当たりはないでしょうか。もちろん、全くの他人がこれを行っている場合もあります。
あるいは、不幸の手紙のような迷信によって非通知ワン切りが横行しているということもあります。迷惑な話ですね。
TV電話
TV電話がランダムに番号を発信し、それを受信しているという説もあります。
非通知ワン切り対策:非通知着信拒否
非通知の電話を着信拒否にすれば、非通知ワン切りはあっさりと解消できます。
ただし、近年は非通知として電話をかけるタイプの電話サービスが登場しています。スマートフォンなどで格安で電話をかけるタイプのサービスです。
非通知を着信拒否にしてしまうと、もしかしたら、知り合いがこれらのサービスを利用してかけてきた電話をスルーしてしまうかもしれないという弱点があります。この点は注意が必要です。
携帯電話であれば、各社が非通知を着信拒否にするサービスを提供しています。docomoとauに関しては、サービスを申し込む必要もありません。
docomoの場合、148に電話した後に1を入力すれば非通知を着信拒否にできます。たったこれだけの作業です。そして、解除したい場合は同じく148に電話してから0を押しましょう。
auの場合は、1481に電話をかけるだけで手続きが完了します。解除する際は、1480に電話しましょう。
SoftBankの場合は、申し込みが必要となります。ナンバーブロックというサービスで、月額は100円です。
ワイモバイルは無料となっています。そして、MVNOの格安SIMについては各社で対応状況が異なります。
非通知ワン切り対策:ナンバーディスプレイとナンバーリクエスト
固定電話の場合は、ナンバーディスプレイとナンバーリクエストという機能を利用しましょう。これらを契約することで、ワン切りを防ぐことができます。
ただし、これらのサービスを利用するには利用料がかかります。しかし、これらが利用されていれば相手はこちらに電話番号を知らせなければ電話をかけられなくなります。
その結果、悪質な業者は電話をしてこなくなりますので、メリットは十分にあると言えるでしょう。
いたずら電話なら相手を探してシャットアウト
もしも非通知のワン切りを行っているのが知り合いだった場合は、やめさせれば解決です。ただし、今後も業者などが同じように非通知ワン切りを行ってくる可能性はあります。そのため、やはり対策は練っておいたほうが良いでしょう。
不幸の手紙のような迷信が蔓延しているかどうかは、なかなか自分で調べることは難しいです。SNSなどで情報を探してみてはいかがでしょうか。しかし、もしも迷信に踊らされている人の仕業だったとしてもこちらからはその迷信への対策はできません。
おとなしく、非通知を着信拒否に設定した方が良いかもしれませんね。