手塚治虫の漫画作品を読んだことがある人は多いでしょう。
学校などにもありますし、漫画に対してあまり快く思っていない両親の元に生まれ育った人でも手塚作品についてはOKだった場合があるのではないでしょうか。
しかしアニメとなると、あまり見たことがない人もいるでしょう。
この記事では手塚治虫の映像化された作品を解説します。
手塚作品のアニメについて知りたい方は、ご覧ください。
メジャーな作品からちょっとマニアックな作品まで、おすすめを紹介します。
鉄腕アトム
まずはこれを見なければ始まりませんね。
手塚治虫が自分で手がけた白黒アニメ版は、必見でしょう。
鉄腕アトムは日本初の毎週30分で放送されたテレビアニメということで、今見るとあまり絵が動かない場面も多くちょっと厳しい部分もありますが、日本のテレビアニメが初期の段階からいかに頑張っていたかよくわかるでしょう。
ただし白黒の鉄腕アトムは、なかなかレンタルなどで見ることができないのが難点です。
その場合、1980年に放送された2作目のカラー版鉄腕アトムを見てみましょう。
こちらは比較的視聴しやすいです。
こちらも手塚治虫がいくつか脚本などを手がけていますよ。
そして2003年に放送された3作目の鉄腕アトムもおすすめです。
こちらは既にアニメがデジタル化している時代に作られましたが、セル画が中心だったのが特徴ですね。
ジェッターマルス
2015年を舞台に展開されるテレビアニメ・ジェッターマルス。
この作品は鉄腕アトムのリメイク的な存在で、内容は異なるものの主人公のマルスのデザインがアトムにけっこう似ています。
視聴手段がほとんどなかったため幻の作品でしたが、最近はDVDやネット配信で気軽に見られるようになりました。
手塚治虫関連のアニメに詳しくなりたい方におすすめです。
ジャンピング
これは手塚治虫が製作した実験アニメーションです。
一人称視点で作品が展開されます。
内容は、主人公がジャンプをする度にどんどんジャンプする高さが上がっていくというもの。
ビルなどを飛び越す高さにまでジャンプしていきます。
アニメと言えばストーリーがある30分程度のものが一般的ですが、手塚治虫はこのような実験アニメもたくさん手がけています。
これらもなかなか面白いので、チェックしてみてはどうでしょうか。
悟空の大冒険
悟空の大冒険は、手塚治虫作品『ぼくのそんごくう』をもとに作られた作品です。
『ぼくのそんごくう』は東映で映画化されたり、テレビスペシャルとしてアニメ化されたり、その後に映画化されたりもしていますが、これは原作とかなり異なるテレビアニメです。
50年前のアニメですがかなりテンションが高く、楽しい作品ですよ。
海底超特急マリンエクスプレス
これは24時間テレビで放送された作品ですね。
手塚治虫の漫画を読んだことがある方は、他作品のキャラクターが名前を変えて別の人物として出てくる「スターシステム」をご存じでしょう。
マリンエクスプレスも、同様に今までの手塚治虫作品のキャラクターがたくさん登場しています。
主人公はヒゲオヤジで、この作品では探偵ということになっています。
事件を追っているうちに彼がマリンエクスプレスの試運転に紛れ込むこととなります。
同乗する人物はブラック・ジャックやアトム(この作品ではアダムという名前)、お茶の水博士(ナーゼンコップ博士)、サファイア、シャラクなど。他の手塚治虫作品を見ていても、見ていなくても楽しめる作品ですよ。
青いブリンク
手塚治虫の遺作の一つである青いブリンク。
この作品はテレビアニメで、父親を誘拐されたカケル少年がブリンクや仲間達と共に冒険をする物語です。
NHKで放送された作品で、最終的な結末が衝撃的な作品としてよく語られます。
この作品を見るときは、ネタバレを見ないように気をつけましょう。
サンダーマスク
これは特撮ものなのですが、30分もののテレビ番組ということでここで紹介します。
手塚治虫は『マグマ大使』など、ヒーロー系の作品もいくつか手がけていますが、サンダーマスクはかなり異色の作品です。
手塚治虫は原作漫画を描いているものの、サンダーマスクのテレビ版とはまったく内容が異なっています。
漫画は主人公的ポジションにいる狂言回しが手塚治虫本人となっていて、とても不思議な作品でした。
テレビのサンダーマスクは、魔王デカンダによる地球の侵略を防ぐために派遣された戦士・サンダーマスクがその1万年前に到着してしまい眠りにつき、その後デカンダの侵略開始とともに目覚めて戦いを始めるという内容です。
スタッフはゴジラの本編監督を務めた本多猪四郎やウルトラマンなどを数多く手がけた上原正三など非常に豪華ですが、なかなかの怪作に仕上がっています。
視聴する手段がなかなかないレアな作品ですが、今後気軽に見られる日も来るかもしれません。
その日に期待したいですね。