会社の業務において使う前提である社用車。
しかし社用車の利用にあたって、どこからどこまでが業務に収まり、私的利用となる範囲がどうなっているのかわからないと不安ですよね。
反対にそういった社用車の私的利用を取り締まる側の人も、本当に取り締まって良い範囲に入っているのか確かめたい場合があるでしょう。
この記事では、社用車の私用の範囲や、事故に遭ったときのリスクについて解説します。
社用車を使う機会が多い方は、参考にしてみてくださいね。
目次
私用の範囲は、会社の業務に関わるかどうか
会社の仕事、例えば外回りに車を使う場合は、当然私用にはなりません。気になるのは、それ以外でしょう。
例えば仕事中に食べものを買うためにコンビニに立ち寄るのは、私用なのか業務の範囲内なのかちょっと不安になりますよね。
コンビニに立ち寄って休憩を取るのは、その休憩時間が業務の中に組み込まれているのであれば問題ないでしょう。
わざわざ会社に一度戻るのが現実的でない場合もありますよね。
ただし長々とサボっていてそこで事故を起こした場合などは、まずサボっていることがアウトなので許されないと考えられます。
仕事に関わる活動に対しては私用にはなりませんが、例えば休日に遊びに行くためにこっそり社用車を借りていくなどのことは私用になります。
そういった用途には会社の車を使わず、レンタカーや自分の車を使いましょう。
社用車は、私用としては使えないのが原則
基本的には、社用車は仕事でしか使ってはいけません。
仕事で使う前提で購入したり、レンタルしたりしているためです。
もしも勝手に使って壊されたら、会社はたまったものではありませんよね。
ガソリン代だって馬鹿になりません。
ちなみに私用で使ってもバレないだろうと考えてしまいがちですが、意外とバレます。
特に休日に会社の車を駐車場から借りて使用したら、戻した際に駐車の位置がずれていたなどの理由でバレますね。
ただし例外もあります。
例えば社用車を通勤でも利用するのは本来NGですが、会社によっては自宅の駐車場に社用車を置くことを許可し、そのまま外回りをするなどのことをOKしています。
営業の仕事の場合は、会社に立ち寄らずそのまま営業に行く場合もありますよね。
そんなこともあって、会社によっては許可されているのです。
もちろん、一度自家用車などで会社に通勤してから社用車に乗り換えるのも一般的ですよ。
ちなみに通勤に社用車を使える場合、途中でスーパーに立ち寄るなどのことは基本的にセーフです。
社用車を私用で使うのがNGの場合、私用で使ったのがバレたら処罰が下るかも
社用車を私用で使ってはいけない会社において私用で使うのは完全にアウトです。
もしも私用で使ったのがバレたら、処罰が下るかもしれません。会社によってその内容は異なります。
私用で使ってはいけない決まりなら、しっかり守った方が良いですよ。後で困るのは自分です。
社用車でコンビニの駐車場などに止まってサボるのも、性格の悪い人が会社に通報したり、他の営業の社員が見つけたりする恐れがあります。
仕事は真面目に行うのが一番ですね。
社用車は私用で使える会社もあるが、その場合私用分のガソリンが自己負担になるなどの制限があるかも
社用車は、気前の良い会社であれば私用でも使えます。
しかしその場合、私用で使っている時はガソリン代が自己負担になるなど制限はあるでしょう。
ここでガソリン代をちょろまかしてしまおうと考えてしまいがちですが、それはやめておいた方が良いですね。
後でバレたら、面倒なことになってしまいます。
社用車で事故を起こすと面倒ですし、私用で使えても自家用車を別に購入して普段はそちらを使う人が多いです。
社用車はあくまでも会社のものであり、あまり見栄えも良くないので、できれば自家用車は別に持っておきたいですね。
社用車を私用で使っているときに起こした事故は当然自己負担
私的利用が許されている会社もそうでない会社も、社用車を私用で使っている時に起こした事故に帯する賠償などは自己負担になるでしょう。
保険を使わせてもらえない可能性もあります。
これは流石に仕方のないことですね。
業務上で事故を起こしたときは会社が責任を取るのが本来の道理であり、保険も下りて自己負担にはならなかったり、ある程度少なくて済んだりするでしょう。
しかし私用の場合は会社が責任を取る義務なんてありません。
私用で使うのがOKな会社で私用時に事故を起こした場合はそれはそういうものとして自己負担をすれば許されるかもしれませんが、NGな会社で私用の際に事故を起こしたら最悪ですね。
私用と事故、二重に大問題なので、場合によってはクビになってしまってもおかしくありません。
だからこそ、私用で社用車を使うのはやめておきたいところです。