人の世には、偏見という困ったものがあります。偏見はよく聞く言葉ですよね。
偏見は、無くしていかなければいけないものです。
この記事では偏見の詳しい意味や具体的な例、そして偏見と差別の違いなどについて解説します。
偏見に悩まされている方、偏見について詳しく知りたい方はご覧ください。
目次
偏見とは、人に対して偏った見方をすることを指す
偏見とは、誰かに対して偏った見方をすることです。
「誰か」は個人を指すこともあれば、人種や国籍、身分など複数人を指すこともありますね。
偏見のせいで誰かが損をすることは世の中にたくさんあります。
偏見があると、その相手と打ち解けることが難しいものです。
次項では、偏見の例について詳しく解説します。
偏見の例を詳しく解説!
さて、偏見には色々なものがあります。
ここでは世間的によく行われている偏見をいくつか紹介するので、ご覧ください。
教師はみんな左翼
教師は左翼が多いという偏見を持っている人がたくさんいます。
左翼とは要するに、今の世の中を変えようとするタイプの人のことですね。
教師は左翼が多いと言われがちです。
確かにやたら自分の思想を押し付けてくる先生が、たまにいたりしますね。
しかし実際100%が左翼というわけでは、当然ありません。
この偏見のせいでいわれのない誤解を受けた人も、たくさんいるのではないでしょうか。
オタクはみんな犯罪者
最近はオタク文化が一般層にもだいぶ広がっていることもあって、オタクの人たちも一定の市民権を得ているためにそれほど聞かなくなりましたが、一昔前はオタクがかなり偏見を持たれていました。
オタクと言えば美少女キャラクターのグッズを集めてニヤニヤしている小太りだったりガリガリに痩せていたりする青年男性というイメージが強かったですね。
いつ犯罪を起こしても不思議じゃないような、やばい人扱いをされがちでした。
何か事件を起こした犯人の部屋にアニメ系のグッズがあると報道されるのは今でも続いています。
つまり完全にオタクへの偏見がなくなったわけではありません。
中国や韓国の人はみんな日本人に敵意を持っている
こちらも今でも根強い偏見ですね。「実際に行動を起こされている!」と反論する人もいるでしょう。
中国や韓国では日本バッシングが行われることがあります。
ニュースでデモなどの様子が映ることもありますね。
一方で日本でも、中国人や韓国人に対して過剰に悪いイメージを持っている人がたくさんいますよね。
実際は中国や韓国の人の中にも、日本に対してそれほど反発を持っていない人は大勢いるでしょう。
しかし全員が日本の敵であるかのように話す人が、ネットや現実においてよく見受けられます。
これもまた偏見です。
アメリカの人はみんな陽気
人種や国籍によるステレオタイプなイメージがあるものですが、これもまた一つの偏見でしょう。
例えばアメリカの人はみんな陽気でテンションが高く、ビールを飲みながら騒いでいるイメージを持っていませんか?これは偏見です。
このほかにも黒人の人は足が速いとか、色々な偏見が世の中にはあります。
偏見と差別の違いは、偏見はあくまで見方にとどまっていること
偏見と差別は似ているものなのですが、実際のところ少し意味合いに違いがあります。
偏見は、特に根拠もないのに一方的に決めつけているものの見方です。
一方差別は、何らかの原因が明確にあってその立場の人たちだけ扱いを変えていることを言います。
例えば黒人差別の場合は、簡単に言えば「色が黒いから」という理由から差別されているわけですね。
部落問題も特定の身分の人が住んでいる地域の人だから差別が行われています。
理由があると言ってもその理由がよろしくない差別と、理由なく決めつけている偏見。
どちらも人の世にはあってはならないものですね。
偏見をなくすには、偏見がある側の考え方を変えさせるきっかけが必要
偏見をなくすにはどうすればいいか、考えたことがありますか?
実際偏見を完全になくすのは大変ですが、方法はあります。
偏見をなくすには、長い時間をかけて人々の考え方を変えていくしかないでしょう。
どうやって考え方を変えさせるかですが、偏見はお互いがちゃんと接していないからこそ発生してしまうものです。
つまり偏見を持つ側と持たれる側がお互いにしっかりと語り合えば、絶対に偏見は無くせます。
どんどん偏見をなくすための機会を作っていけば、いつかはこの世から偏見がなくなることもあるかもしれません。
外国人に対して偏見を持ちがちなのは、国が違う関係上接する機会がないからです。
一般の人がオタクに偏見を持つのも、周りにオタクの人が全然いないからでしょう。
色々な立場の人が集まって意見を交わし合えば、相手に対してのわからなかったこともしっかり把握できますよね。
100%は受け入れられなかったとしても、ちゃんと話し合ったら「そういう人も世の中にはいる」くらいの感覚にまでは上げられるでしょう。
偏見をなくすには、話し合いが重要です。