あまりにも主人公やその他の登場人物のやっていることが痛々しいと、痛い漫画と言われることがありますよね。
しかし痛い漫画もそのイタさが面白いものです。
そこで今回は、痛い漫画のお勧めをいくつか紹介します。
何か胸に刺さるような気持ちになりつつも作品を楽しみたい人は、要チェックですよ。
最強伝説黒沢
44歳で工事現場の現場監督をしている黒沢が、今の生活に対して悩むところから物語が始まります。
仲間の作業員たちと仲良くなろうと奮闘するも誤解を受けてしまうなどうまくいかずもがく日々が、序盤は展開されます。
もう目も当てられない辛さです。
しかしある日、不良の中学生と偶然対決することになってしまったところから物語が変化していきます。
44歳のおじさんの相手が中学生というのもまた痛いのですが、相手は何を考えているのかわからない危険な不良です。
これは普通の人にとって、かなりの強敵でしょう。
ここからバトル漫画的な要素も強くなっていき、黒沢は不本意ながらも次々に現れる敵と戦うこととなります。
一方日常生活でも、黒沢に心酔する冴えない一般人たちや作業員の仲間が増えてきたり、反対にそんな黒沢に対抗意識が芽生える人物が現れたりと変化が訪れていきます。
衝撃かつ涙の最終回、そして現在連載中の新黒沢も含め、オススメの作品です。
痛さでは、54歳で浮浪者としての日々を送っている新作の方が上かもしれません。
かってに改蔵
次はかってに改蔵読むぞ〜 pic.twitter.com/w0uvH8b4mE
— ぺんちょ (@PENTYO1127) May 7, 2017
高校生・改蔵が社会のちょっとした矛盾に対して指摘し、最終的にそこから発展して仲間たちが猟奇殺人に至るか、浮浪者や廃人化して終わるのがお約束の作品です。
連載序盤は下ネタが多い作風でしたが、だいたい6〜7巻あたりからこの作風に落ち着きます。
毎回けっこうダークなオチですが、基本的にはギャグ漫画なのでご安心ください。
毎回1つのテーマが扱われますが、なかなか鋭い指摘が多く、感心してしまうことも多いです。
時事ネタとアニメや漫画のネタが非常に多いので、今読んでも何が何だかわからないくだりがけっこう多いのがまたちょっと痛いですね。
わからない部分は調べながら読むのも良いですし、雰囲気で流しても全体的な話の流れはわかりますよ。
らき☆すた
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2007年にアニメ化され、現在も連載は続いているこの4コマ作品。
「チョココロネはどちらから食べるのが良いのか」などの「心底どうでもいい」会話が展開される話もあれば、オタクあるあるが展開されることもあります。
当時アニメから入ってハマっていた人が今読み返すと、意外とチョココロネとかの下りは楽しく読めるのですが、オタクネタについては顔から火が出てのたうちまわってしまうかもしれません。
まだ連載している作品なので、あれからどうなったのか、続きを読んでみても良いでしょう。
グリーンヒル
はてなブログに投稿しました #はてなブログ
【漫画】読むとバイクに乗りたくなる漫画・グリーンヒル【バイク】 – 20代のぼくが田舎で悠々自適な暮らしを送るhttps://t.co/xrKZGS92bQ pic.twitter.com/3cMO7uEoEC— あかべこ (@akabeko2016) December 8, 2016
バイクチームに入った若者と、仲間のおじさんたちが繰り広げる日常を描いた作品です。
彼らの変わった日常は、なかなか普通の人では巡り合わないながらも、現実にこういうことはありそうという絶妙なラインで展開されています。
例えば「自分のマンションから向かいのマンションを覗いていたら(犯罪)、覗いていた隣の部屋で子供が落とされそうになっていたので助けに向かったらそれは宗教のお祓いだったことがわかり、自分もお祓いを受けることになる」という回。
ここまで極端なことはなかなかないかもしれませんが、リアルですよね。
メインキャラであり、大金持ちな代わりにハゲでデブの「リーダー」の痛さもすごいです。
とにかく痛いし惨めですが、感情移入できる良いキャラクターですね。
夢魔子
藤子不二雄A先生の作品です。『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造を若い女性に置き換えたら、この作品になります。
夢魔子はタバコを吸っているなどけっこう不良なキャラクターで、クライアントの生活にけっこう干渉してくるのが喪黒との違いですね。
時折出会った男性に恋をしてみるも幻滅して始末してしまうなどの問題行動を起こすのがまた、若くて痛いです。
短い作品なので、すぐに全話読み終えられます。チェックしてみてください。
スパイダーマン
この間スパイダーマン好きな友人と話したのだけど
私「私漫画持ってるよ!」
友人「嘘!?貸して!」
私「っえ、でも日本の古いやつで思ってるのと違うと思う」
友人「初期のスパイダーマンって事?貸して!」って。多分思ってるのと違うと思う…昭和の和製やで…ごめん(-_-) pic.twitter.com/bOgtOh1Hav
— 夜と私 (@blackish_night) July 25, 2017
日本で漫画化されたスパイダーマンは、猛烈に痛い憂鬱ストーリーでした。
高校生の小森がスパイダーマンの能力を身につけ、悪党と戦っていくストーリー。
これだけなら普通ですが、スパイダーマンの能力に対して悩みすぎて途中から全然変身しなくなります。
登場人物もとにかく不幸で、メインキャラも唐突に暴走族に殺されてしまったりします。
「ここまでしなくても!」と思うこと間違いなしの、面白いけれど痛い作品ですね。
ぼく、オタリーマン。
【更新情報】 『ぼく、オタリーマン。』 職業SE、独身、彼女ナシ、そしてちょっぴりオタク・・・オタクなサラリーマン=「オタリーマン」の爆笑と悲哀の生き様コミックエッセイ! https://t.co/PXT7Z3GBEz pic.twitter.com/grKWp4u4Ay
— コミックウォーカーComicWalker (@COMIC_WALKER) March 10, 2017
オタクのサラリーマンの日常を描いた作品で、オタクじゃない人からは「これは痛い!」と思われ、オタクからは「こいつヌルすぎ!痛い!」と言われます。
「理系」「ガンダム」という、オタクの中では比較的わかりやすいタイプであるため、オタクじゃない人でも読みやすい作品ですね。
しかしそのため、本当にマニアな人たちからは「こんなのオタクに入らないよ!」という声が多いわけです。