ここ10年くらいで耳にする機会が一気に増えた、フラグという言葉。
特にアニメやライトノベルのような、オタク系の界隈で聞くことが多いのですが、一般にも徐々に広まってきていますよね。
しかしこの用語、なんだか意味がわからずにモヤモヤしている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フラグの意味について詳しく解説します。
気になる方はチェックしてみて下さいね。
目次
フラグとは、要するにこのあと何かが起こる前触れ
フラグはパソコンのソフトを開発するときの用語ですね。
ゲームがわかりやすいのですが、例えば「A」というアイテムを持った状態でお城に行くと敵に呪いをかけられた王様を元に戻せるけれど、Aを持っていなかったら王様はそのままになるとします。
Aを手に入れることが、王様を元に戻せるフラグです。
これを応用して、現在は創作物のストーリー展開や日常での出来事に対してもフラグという言葉が使われるようになっています。
「フラグ」の色々な使い方
続いて、フラグの「フラグを立てる」「フラグ回収」以外の使い方を解説します。
死亡フラグ
映画などで、急に「この戦いが終わったら村に帰って結婚しようと思っているんだ」などと誰かが言い出す展開を見たことがありませんか?
あるいはその場に向かっている人物の靴紐が切れるパターンです。
これは『キン肉マン』にかなり多かったですね。
これらの場合、高確率でこの人物は死亡します。
このように「あ、この人死ぬな」と誰もが察せる場面は、死亡フラグと呼ばれます。
作っている側も死亡フラグという前振りは観客に完全にバレていることにとっくに気づいているわけで、死亡フラグはそのまま回収されてそのキャラが死ぬこともあれば、あえて生き残ったりその場にいた別の人物が死んだりすることもあります。
死亡するかと思ったら何か偶然が起こるなどして生き残ったパターンは、数十年前から見かけますね。
生存フラグ
死亡フラグと反対に、このキャラはどうせ死なないだろうと思わせるタイプの展開が起こると生存フラグが立ちます。
例えば完全に物語と切り離されていてコメディリリーフのひょうきんなキャラクターだと、「この人はおそらく最後まで生き残る」と察せますね。
もちろん生存フラグも、あえて破ってくるケースがしばしばありますよ。
勝利フラグ
勝利フラグは、例えば魔王に倒されたと思ったらその時に主人公の目が光ってオーラを身に纏いながら立ち上がる、伝説のアイテムを道中で手に入れるなどです。
「これが決め手になって勝つんだろう」と思える何かが出てきたら、それは勝利フラグでしょう。
恋愛フラグ
ラブコメ作品にありがちです。
例えば本屋や図書館で目当ての本を取ろうとしたら隣の人も同じ本を取ろうとして指が触れるパターン。
パンをくわえながら女子高生が曲がり角を曲がったら男子高校生とぶつかり口論に、遅刻するからと急いでその場を後にしたら、転校生としてさっきの男子が!
このように、ありがちな展開が起こると恋愛フラグと言われます。
フラグクラッシャー
明らかに死亡フラグが立っていたものの、そんなものは無視して勝利に導いてくれるタイプのキャラクターに対してこう呼ぶことがあります。
絶対にこの状況だと死ぬはずなのに死なないパターンがやたら多いと、その人物は死亡フラグクラッシャーですね。
フラグを立てる、フラグ回収の意味
ここからは、「フラグを立てる」と「フラグ回収」それぞれの意味を解説します。
「フラグを立てる」とは、その行動が明らかにその後の展開を予見させるもの
フラグを立てるとは、死亡フラグや勝利フラグなどを立てる行為のことです。
つまりその人の行動がどういう結果をもたらすか明らかな場合、「フラグが立った」「フラグを立てておいた」などと言われるわけですね。
フラグ回収は、フラグ通りの結果になることを言う
フラグ回収とは、前振りに対して正しく処理が行われることです。
結婚する予定を話した男が死亡したらフラグ回収というわけですね。
フラグ回収が行われないと、その先ほどのくだりが無駄になることがあります。
創作物においては、フラグ回収は正しく行われなければいけないものです。
観客の予想を裏切ることは良くても、期待を裏切ってはいけません。
死亡フラグを立てたらちゃんと回収するか、納得のいく理由をつけたうえで死亡フラグをあえて打ち破るのがプロですね。
フラグは英語で表現できる?
そもそも、旗を意味する「Flag」がフラグです。
そのためこれで英語表現は終わっているといえば終わっているのですが、一応もう少しだけ解説しましょう。
死亡フラグは、Marked for Deathです。
死神に目をつけられてしまった!というような意味ですね。
基本的に海外では、フラグという言葉は日本のようには使わないです。