漫画には特徴的な絵の作品も色々ありますよね。
最初は「なにこの絵!下手すぎる!」などと思ってしまうものもよくあります。
しかし読み込んでいくとストーリーにとても強く引き込まれ、またやがてこの不思議な絵についても「この絵だからこそ良い」と思えるようになっていく場合があります。
今回は、作画がひどい漫画と言われがちな漫画をいくつか紹介します。
一見微妙に見えても、やがて好きになっていくこと間違いなしの、お勧めの作品を取り揃えていますよ。
カイジ
カイジ読んでたら朝になってた。。 pic.twitter.com/gkT9yncMl2
— しわくぱせりちょん (@shi_ceri) August 21, 2017
福本伸行先生の『カイジ』シリーズは長い間続いている作品ですし大人気ですが、初めて絵を見たときは「なんだこの絵?!」と思った人も多いのではないでしょうか。
とんがった鼻で一見ギャグ漫画のような絵柄であるために敬遠してしまう人も多かったでしょう。
それでも実写映画化やアニメ化が何度も行われ現在まで漫画も続いているのは、作品が面白いからです。
人間の本質や白熱したギャンブル勝負が描かれるこの作品は、おそらくこの絵柄でなかったら見ていられなかったのではないでしょうか。
またこの絵柄だからこそ、より人間の生々しさや怖さが際立つ結果にもつながっていますよね。
作画がひどい漫画と言われがちなカイジですが、この絵だからこそ面白い作品でしょう。
アカギ
https://www.instagram.com/p/BYDvys5nG-G/?tagged=%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%B8
福本伸行先生の、現在連載中でもうすぐ完結することも発表されている人気作品としてもう一つ、『アカギ』も紹介しておきたいと思います。
アカギはある日ヤクザたちと麻雀勝負をして負けそうになっていた南郷という男性の元に、突然現れます。
麻雀を知らないにもかかわらず天性の才能で一瞬にしてその本質をつかんだアカギは見事に勝利し、次々に登場する強敵達を倒していきます。
そして出会うのが、鷲巣巌です。
鷲巣とアカギの対決は20年近くにわたって続きました。
しかしいよいよこの戦いも終わろうとしています。
非常に長い期間にわたって連載されて来た作品なので、福本先生の絵柄の変化もよくわかる面白い作品ですよ。
完結が近づいていますし、この機会に読んでみてはどうでしょうか。
魔少年ビーティー
https://www.instagram.com/p/BWHBI4xlAwp/?tagged=%E9%AD%94%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC
荒木飛呂彦先生の初連載作品が、『魔少年ビーティー』です。
荒木飛呂彦先生はのちの『バオー来訪者』や『ジョジョの奇妙な冒険』へと連載が続いていくにしたがって非常に芸術的で迫力のある絵柄に進化していきましたが、初連載作品である『魔少年ビーティー』はまだ絵柄が拙いのが特徴ですね。
普通の少年漫画と違ってビーティーは頭脳派のちょっと悪いタイプの主人公です。
現代の目で見てもなかなか新鮮ですね。
作品そのものは当時あまり人気が出ず打ち切りになってしまいましたが、隠れたファンの多い作品です。
ちなみに最終回は、明らかに藤子不二雄Aの漫画『魔太郎がくる!』からインスパイアされていますね。
ビーティーを読み終えたら、こちらも読んでみてください。
進撃の巨人
今回紹介している他の作品に比べると安定している絵柄ですが、大人気作品の『進撃の巨人』もけっこう作画について色々言われますね。
確かによく読んでみると、たまに安定していない絵の時もあります。
しかし進撃の巨人の絵柄は作風に合っていますし、迫力があって良いですよね。
「勢い」があり、あの緊張感のある世界観や巨人という文字通り大きな存在の表現にマッチしているのではないでしょうか。
ラッキーマン
https://www.instagram.com/p/BTbhKdMBBeo/?tagged=%E3%81%A8%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%82%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3
ガモウひろし先生の『とっても!ラッキーマン』も、絵に対して色々と言われた漫画です。
週刊少年ジャンプ連載の漫画ですが、絵柄はコロコロコミックなどのより下の年齢層向けの漫画雑誌や、あるいは児童向け絵本などの雰囲気がありますね。
実際にガモウ先生は、のちに児童向けの絵本も出版しています。
ラッキーマンは当初ウルトラマンのパロディ的な作品でしたが、徐々に世界観が大きく広がっていき、シリアスな格闘大会が展開されるなど独自の魅力を発揮していくようになりました。
今も色褪せない名作であることに、間違いありません。
ボボボーボ・ボーボボ
ラッキーマンと同様に絵があまり上手くないと言われがちな作品ですが、作者の画力は現在かなり上がっています。
『ボボボーボ・ボーボボ』は、独特の濃い絵と強烈な勢いで畳み掛けられるギャグが面白い作品です。
アニメ化もされ、当時は子供達の間で大人気でした。
ストーリーは、人々の頭を丸坊主にするマルハーゲ帝国と鼻毛真拳の使い手である男・ボーボボとその仲間たちの戦いです。
様々な用語から分かる通り、基本的にはギャグ漫画として展開されます。
特に序盤の「亀ラップ」は伝説となっています。
その回のストーリーはほぼこのラップに終始されていて、アニメでもそのまま再現され数分にわたってラップが展開されました。
ハンター×ハンター
これは絵が下手なわけではなく、クオリティがひどいタイプの「作画がひどい漫画」ですね。
とにかく休載が多い作品であり、なおかつジャンプに掲載される時は絵もほとんど真っ白な手抜きの状態なことがあります。
数年ごとに数ヶ月くらい、不定期に連載されています。
内容自体は非常に面白い作品なので、作品そのものに不満を持っている人はあまりいません。
ただ連載をほとんどせず年単位で連載休止が行われるため、それにもかかわらず絵が白いことに対して文句を言う人はたくさんいます。