怖いもののたとえとしてよく使われる地震、雷、火事、オヤジ。
最後は先人のユニークがはたらいて実質の怖さを忘れてしまいそうですが、天災は人の手にはどうにもならないものです。
日本国内で最多数の雷を観測するのが、栃木県と群馬県。
梅雨時期から夏にかけては週に何度も雷をきくほど県民には慣れっこな事で恐怖とは縁遠くなってしまっているようですが、雷は怖いもの。
落雷にあってしまったら、いかなるものも無残な姿になってしまいます。
その一端を、今回はご紹介しましょう。
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家に雷が落ちてしまったら……
避雷針つけているから大丈夫です!と思った方、甘い、とてもスイートです。甘すぎます。
避雷針を避けて屋根に直撃、なんて事もあります。
瓦だと勿論割れますし、家の中の配電を通って家中の家電をお釈迦にしてしまうこともあります。
限りなく低い可能性ではありますが、可能性はゼロではない時点で対策をとっておくのが一番でしょう。
雷が鳴り、近づいてきたら特にパソコンなどの起動されている家電は電源を切ってコンセントを抜いておくのが良いでしょう。
可能であれば可能な限り落雷時の被害を防ぐため家との電力供給をカットします。
また一部の火災保険では火災でなくとも落雷時の家屋破損などの保障を含めている場合がありますので相談したり、事前に確認しておくのも手でしょう。
スカイツリー、東京タワーに雷が落ちてしまったら……
高いものの代表格スカイツリーに東京タワー、雷は高い場所を好んで落ちてくるというのは定説ですが、意外と気まぐれでそうとも限らない場合があります。
通常高い場所、先端のとがった場所に落ちてくるので東京タワーやスカイツリーを心配するのは正しいです。
そもそも既にスカイツリーは数え切れないほど落雷に見舞われています。
ご確認の通り、雷が落ちようが幾たびたたきつけようが無事の様子。
また事実としてスカイツリーは雷の観測地点として注目を集めわざと雷を呼び込みやすいように専用機器などが配備された期間もあります。
その姿はまるで東京全体の避雷針をかってでているような勇猛さですね。
高く設計されたビルやタワーには強力な避雷針や分散させるため複数の避雷針を置き、わざと雷をひきつけて安全を保つ設計がされている場合があります。
現状を見るにどんなにタワーに雷が落ちても心配はないようです。
人に雷が落ちてしまったら……
人に雷が落ちてしまったら、ほぼ高確率で死亡してしまうでしょう。
雷の日に傘を差してはいけない、木のそばに立たない、幼い頃からさまざまに教訓付けられていますね。
傘は避雷針の役割を果たし雷を誘導します。
木のそばに立てば雷が方向をかえ木から人間を伝い地面へ逃げようとします。
一瞬のことで死の危険性がついてまわるので、雷のときの外出は控えたほうが良いでしょう。
車、電車に雷が落ちてしまったら……
実は雷のときに車に逃げ込む、というのは雷対策として有効です。
多少狭く暑くなりますが、エンジンはかけずに避難しましょう。
また電車も過度な雷が在ると停車して発信を見送るように電気を通さない、エンジンをかけない状態で待機するのが乗車している人間にとってもっとも安全な対策法です。
金属で造られた箱に電流を流すと電流は箱の表面を流れ、伝ってゆくので中味にまで影響しないのです。
なので中に乗っている人が一番安全なんですね。
海に雷が落ちたら……
まず、最初に言えることは雷のなり始めが聞こえたら直ぐに海から上がりましょう。
冗談でなく死にます。
雷は海に落ちた際、表面上を一気に伝い、導体を喪い中まで電気が及ぶことはありません。
なので海中の魚や海の生き物は落雷により死ぬことはありませんが、人間は肺呼吸の生き物なので、海から半身を出して泳ぐ事が普通です。
表面を伝う電気の直撃をモロにくらい、自分自身も水でコーティングされているので逃げ場所無く死に飲み込まれます。
遠くで鳴っている、天気が崩れ始めた、空が暗い、一つでも該当したら海から上がりましょう。
避雷針に雷が落ちたら……
そもそも避雷針とは雷がほかへ落ちるのを防ぐ役目をしており、自ら雷を受けいく性質上雷に耐える構造をしています。
時の並びから雷を寄せ付けない装置だと勘違いされることもありますが、全くの逆で雷を受ける導雷針とでも言うべき装置です。
家のテレビアンテナに雷が落ちたら……
運悪くテレビアンテナが避雷針代わりを努めテレビアンテナに落ちてしまったら、家に落雷が落ちたときと似たケースが起こります。
テレビアンテナの配線から高圧電気が流れ、テレビがお釈迦になってしまうこともあるでしょう。
最悪は電気サージを起こし、発火を起こすことでしょうが、落ちた瞬間で対応すれば問題は無いでしょう。
昨今のテレビアンテナは規格として雷よけを設置するようになっているので、滅多なことでは落ちませんが、万が一、億が一ありえないとは言い切れません。
今出来ることはカミナリ除けがきちんと設置されており、きちんと役割を果たしているかを確認することでしょう。