膿栓、よく言われるくさい玉というやつです。
くしゃみや咳をした時に、ぽろっととれて、臭いを嗅いでみるととにかく臭い。
こんなものが口の中にあったなんて!と恐ろしくなるほど臭いです。
これだけ臭いんだから、こんなものがあったら酷い口臭がしているに違いない。
そう思って、麺棒などを口に突っ込んで取ろう・・・・なんてことをした方も多いはず。
でも、ちょっと待ってください。
それは、もしかしたら、病気のリスクを作っているかもしれませんよ?
目次
膿栓はどうしてできるの?
膿栓は、喉の奥にある扁桃腺のくぼみにできます。
扁桃腺の表面には、免疫物質を出す機能があり、それが細菌を殺す際に出てくる細菌の死骸が集まってできるのです。
他には食べカスなども混ざっています。
それで、あんなに臭いんですね。
膿栓は病気?放っておいても大丈夫?
膿栓は、出来やすい、出やすいなど個人差はありますが、誰にでもできるもので病気ではありません。
放っておいても自然に取れるもので問題はありません。
口臭の原因になっているのではないかと心配している方が多いですが、口臭の原因の多くは、「虫歯」「舌苔」「歯周病」「胃炎など内臓疾患」など別のところにあります。
口内が清潔なのに、口臭が気になる、家族や周りに指摘される、という方はもしかして内臓に炎症があるかもしれませんので、消化器科で一度検査をしてみると良いと思います。
自分で取っても良い?
動画サイトやブログなどに自分で膿栓を取る方法が山ほどあります。
しかし、自分で取る事は、あまりお勧めできる方法ではありません。
綿棒、耳かきで擦る
という方法は良く見ますが、扁桃腺を傷つけてしまうリスクが非常に高いです。
扁桃腺が傷つくと、リンパ腺を傷つけてしまい、その結果、重い病気になってしまうことも考えられます。
綿棒は柔らかいからといって、扁桃腺はもっとデリケートで柔らかい部分です。
すぐ傷つけてしまいます。
針の無い注射器で吸い出す
これもよく見かけます。
病院での方法と似ているので、大丈夫だと思われがちですが、これは綿棒よりも扁桃腺を傷つけてしまうリスクが高いです。
シャワーを勢いよく当てる
まず、喉にシャワーを当てる行為事態がかなり苦しいです。
水を大量に飲む事になりますし、これも苦しい。
一歩間違えると、気管に水が入り込んでしまい、最悪、溺れてしまう危険もあります。
これらのことから、自分で取るにはかなりリスクが高いと言えます。
病院に行けば取ってくれる?
しかし、膿栓は病気ではないことと、一度取ってもまたすぐに出てきてしまうために取ってくれないお医者様もいるのだとか。
事前に、やって頂けるか電話で聞いてみるのも良いと思います。
除去は、専用の器具を使い吸引していきます。
その作業自体は120円程で出来ますが、そこに処方箋代や薬代などが入り、病院によって差で出るとは思いますが1000円前後程度でできると思います。
そこに初診料がプラスされたのが、かかる費用です。
ずっと喉が痛いし、膿栓も酷い…
扁桃腺に炎症が出来る事はよくありますが、これが長く続いたり、何度も繰り返すようだと、慢性扁桃腺炎である可能性が出てきます。
膿栓は、細菌の死骸ですので、扁桃腺を痛めると膿栓が多くなります。
酷い時は手術で扁桃腺を切除する場合もあるそうです。
これで、膿栓は二度とできなくなりますが、大変辛いですし、費用もかかります、ので、そうなる前に病院を受診しましょう。
では予防には何が良いの?
お医者様に推奨されているのは、「一日三回程度のうがい」です。
水道水やうがい薬を使って行ってください。
口臭を防ぐ効果もありますし、気になる方は試してみましょう。
自分で除去はNG!どうしても気になるなら病院へ!
あまりの臭さに、気になる膿栓ですが、自分で取るとなるとどうしてもリスクが大きすぎます。
今まで大丈夫だったから、という方もちょっと待ってください。
昨日大丈夫だからといって、今日も大丈夫だとは限りません。
毎日三回程度、うがい薬でうがいをして、どうしても気になる場合は、病院へ行きましょう。