七夕の風習って日本だけのものでしょうか?
海外と日本の七夕に違いはあるのでしょうか?
七夕の海外事情について調べてみました。
こんなに違う?「世界の七夕」
7月7日が「七夕」の日であることは皆さんよくご存知の事だと思いますが、この七夕の風習って日本だけのものなのでしょうか?海外の七夕はどんな感じなのでしょうか?調べてみました。
Q 七夕って日本だけのもの?
A.ではありません。元々七夕の起源は中国にあるとも言われています。
元来、中国での行事であった七夕が奈良時代に日本に伝わり、元からあった日本の棚機津女(たなばたつめ)の伝説と合わさって「七夕」が生まれたといわれています。
文献によると、「古事記」の中に「多那婆多(たなばた)」「日本書紀」葦原中国平定の1書第1に「多奈婆多(たなばた)」という記述が見られます。
また、『万葉集』卷10春雜歌2080には、「織女之 今夜相奈婆 如常 明日乎阻而 年者将長」
(たなばたの今夜あひなばつねのごと明日をへだてて年は長けむ)など七夕に纏わる歌が存在し、古来より日本人が七夕という日がある種特別な日であった事が分かります。七夕は五節句(七草、桃、菖蒲、七夕、菊の節句)の一つにも数えられています。
この様に日本では古来より楽しまれてきた七夕の海外での事情について述べていきたいと思います。
韓国
○韓国では、1年ぶりに織姫と彦星が出会い「うれし涙」を流す為、七夕の日は雨が降るとされており、七夕の日に雨が降れば「うれし涙」で、もし翌日まで雨が続くと別れを惜しむ「悲し涙」と言われています。
○笹の葉に願い事を書いた短冊をぶら下げるのではなく、星を見上げながら「針仕事」が上手になる様に願うと言われています。
○日本の一部では、七夕の日に「そうめん」を食する風習があるが、韓国ではミルクッス(小麦粉で作った麺、うどん)とミルジョンビョン(小麦粉で作ったせんべい)を食べると言われています。
台湾
○台湾では、7月7日はの七娘媽(織女)の誕生日とされています。
○台南や鹿港では做十六歲という成人式をこの日に行う。近年では、バレンタインデーと同様に男女がプレゼントを交換する日とされています。
中国
○中国では近年、七夕は中国伝統の「バレンタインデー」とも言われています。
○「七夕キス大会」なんていうお堅いイメージのある中国には似つかわしくないイベントが
2013年、雲南省昆明市の街角で行われました。
このような伝統を重んじない昨今の風潮を嘆いている年配の方も多いと言います。
また、現在七夕はアジアだけの風習ではなく、広く普及しています。
アメリカ
「ロサンゼルス七夕祭り」が2009年から開催されている。8月中旬頃に同市のリトルトーキョーにて二世週日本祭(二世ウイーク)に合わせて開催されています。
ブラジル
1979年から始まった「サンパウロ仙台七夕祭り」は冬の風物詩として定着しています。
ギリシャ
「七夕の伝説」がちょっと違うようです。涙涙の物語なのです…。こちらをご覧下さい。
七夕を祝っているのは日本だけではないようです。
日本の七夕の過ごし方は独特ですが、海外もかなり個性的なイベントなどがあり面白いですね。
星に願いをする心は世界共通なのかもしれませんね。