そばなどにかける七味唐辛子。七味唐辛子の七味って一体何なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
麻の実が含まれているという説を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないかと思います。
この記事では、七味唐辛子の中身について徹底解剖していきたいと思います。
目次
七味唐辛子の中身は7種類以上ある
まず始めに衝撃の事実として解説したいのは、七味唐辛子の中身は固定されているわけではないということです。
実は、七味唐辛子の中身は7種類以上存在していて、メーカーによって入っているものに多少違いもあります。
基本的には10種類程度が主な中身の粒に使われるものです。
七味唐辛子の粒をよく観察してもどれがどれであるかはあまり見分けられないかもしれませんが、ここではまず中身について説明していきたいと思います。
七味唐辛子にはケシや麻も含まれている
七味唐辛子の中身には、アヘンやモルヒネのもとであるケシや、マリファナの大麻(麻)も含まれています。
先程述べたとおり中の配合は会社によって異なるため、含まれていない商品もあるかもしれませんが、基本的には七味唐辛子にケシや麻はつきものです。
これらは基本的には麻薬のイメージがありますので、なんでそんな危険なものが七味唐辛子という誰でも買えるものに入っているのか不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
粒を大量により分けることでなんらかの違法なことに使われる可能性も考えてしまいますよね。
実は、実際にそういったことをして栽培を行ったという人も世の中には存在します。もちろんそれが発覚して逮捕されています。
ということはやっぱりケシや麻が入っているのはアウトなのではないかというイメージを持ってしまいますが、基本的にはセーフです。
七味唐辛子に含まれるケシや麻には加熱による発芽の防止処理がされているため、植えたとしてもほとんど発芽することはないためです。
ごくまれに植えることで発芽してしまう場合があるのは、たまたま発芽防止処理がうまくなされなかった粒だったためということでしょう。
ちなみに以前、『宮本武蔵』でお馴染みの作家・吉川英治の孫はこの方法で大麻を栽培して逮捕されています。多くの場合こういった犯罪では観賞用の大麻などを利用して栽培を行うのですが、実際に七味唐辛子でも栽培していた人は存在します。
そもそもなぜ七味に場合によっては所持しているだけで逮捕されるような植物の種が含まれているのかですが、ケシの実(種子)は元々食用として使われています。
あんパンの上の粒が有名です。そのため、法律的にも問題ありません。
麻についても、こういった食用に使われる品種ならば大麻として使われるものとは別のものですので、問題ありません。
はじめは驚くかもしれませんが、堂々と売っている時点で安心していいということです。
その他にも様々なものが入っている
ケシや麻の他には、ミカンの皮(陳皮)、青海苔、紫蘇、ショウガ、山椒、ゴマ、菜種、海苔といったものが含まれています。
これらが合わさることによって、あの独特なおいしさに繋がっているというわけですね。
もちろん、これらに加えて唐辛子も含まれていますし、メインはやはり唐辛子なので基本的には七味唐辛子は辛いものです。
七味唐辛子は日本由来のものですが、近年では海外でも使われるようになってきています。大面に日本食用として売られており、基本的にはそれ以外には使われていません。
ただし、海外で売られている七味唐辛子の場合、大麻などは規制が厳しい国の場合含まれていない商品が販売されています。
七味唐辛子は昔、配合を自由に買えることができた
七味唐辛子は元々瓶に調味料が小分けになっており、購入する際に配合を調節できました。現代ではそういったことはなく、完成済みのものが販売されていますよね。
現代でもこういった販売方法を踏襲している七味唐辛子販売は存在しているようです。
これを応用して麻やケシを大量に入手して栽培しようと考える不届きな方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、このような販売形態ですとまず怪しまれてアウトになるでしょう。
ショウガ入り七味唐辛子はショウガ入りと書いてある場合が多い
ショウガと言えば寿司屋や生姜焼きなどでよく食べることとなりますが、先程述べたとおり七味唐辛子にも含まれている場合があります。
その場合は、「生姜入り」というように瓶に記載されているものが多いです。ちなみにこういった変わった七味唐辛子は他にもあり、例えばゆず入りのものもあります。
一味唐辛子とは?
七味はよく目にしますが、一味唐辛子というものもありますよね。
一味ということは唐辛子だけ?それとも一味+唐辛子?と解釈に悩むかもしれませんが、唐辛子のみのものが一味唐辛子です。
一味唐辛子もまたそばなどによく使われています。