人の言う言葉は100%そのままの意味とは限りません。中には、皮肉を言う人もいますね。
ところで皮肉という言葉の意味をしっかりと理解していますか?
具体的に意味を説明しろと言われると、ちょっと戸惑ってしまうのではないでしょうか。
この記事では、皮肉の意味や例、そして語源などを解説します。
皮肉について詳しくなりたい人は、ご覧ください。
目次
皮肉とは、要するにちょっと意地の悪い発言のこと
皮肉を一言で説明すると、意地の悪い発言のことですね。
ただし悪口とはまた微妙に違うタイプのものです。
相手に対して「バカ!」など直接的な暴言を吐くのとは違い、遠回しに相手に対して意地悪な発言をするのが皮肉です。
嫌味は皮肉と似たような意味合いで使われることも多いのですが、嫌味もまた皮肉とはちょっと異なりますね。
嫌味は露骨に嫌なことを言うのですが、皮肉は頭の悪い人だと褒め言葉として受け取ってしまうこともあります。
皮肉を言うのにはなかなかセンスがいるので、皮肉屋の人は嫌な人ではあるものの一目置いてしまうことがありますね。
皮肉の具体例を解説!
ここからは、皮肉の具体例をいくつか挙げていきたいと思います。
あえて相手のことを褒めるパターンの皮肉が多い
皮肉で多く見られるのは、相手のことを褒めるパターンです。
例えば大声で話していて迷惑な人に対して、「もっとしっかり聞きたいから大きな声で話してください」と真顔で言い放つのは「うるさいから黙れ」という意味の皮肉ですね。
壊滅的にまずかったり見栄えが悪かったりする料理に対して「こんなに美味しい料理を作れるとは、君は天才的だ」「(食べ終えた後に)とても美味しかったよ。ところでこれ、なんて言う料理?」と言うのも皮肉です。
うまい皮肉が放たれると、腹が立つのと同時によくこんな言い回しが思いつくものだな、と感心してしまいますね。
何かに例えるタイプの皮肉もある
ヘタクソなダンスに対して「まるでバレリーナのようだったよ」と言うのも皮肉ですね。
本人でさえ言われると思わないような素晴らしいものに例えることによって、100%それはない=実際はひどかったとわからせる方法です。
長い時間遅れてきた人に対して「君のおかげで本を読み終えられたよ」などと言う
相手の失態に対してむしろ感謝することで、相手は悪いと思っている状況でより居心地を悪くさせるテクニックもあります。
この言い回しがビシッと決まればかっこいいですが、非常にウザがられるので真似はしない方が良いでしょう。
安い席の人は拍手を、高い席の人は宝石をジャラジャラ鳴らして下さい
これはジョン・レノンが英国王室主催のショーに出た時に言ったとされる名言ですね。
王室の偉そうな金持ちがたくさん集まっている状況で金持ちたちをあげつらっているわけです。
これには観客も度肝を抜かれたのではないでしょうか。
安い席を買っている一般の人もそれはそれで、自分たちは何も持つことができない哀れな存在であるという事実を認識させられて黙るしかないですね。
皮肉の語源は皮肉骨髄である
皮肉とはそもそもなんで生まれた言葉なのかと言いますと、語源は中国の達磨法師が弟子たちに言った言葉である「皮肉骨髄」です。
これは何かというと、要するに本質を理解していないことに対して苦言を呈していたわけです。
皮肉は英語でいうとirony
日本以上に、海外の方が皮肉は盛んなイメージがありますよね。
ブラックジョークなどと言って海外の皮肉を集めた名言集などもたくさん出版されています。
皮肉は、英語でいうとironyです。
言われてみれば学校などで教わったという人もいるのではないでしょうか。
sarcasmという単語も皮肉として使われることがありますが、これはどちらかというとより否定的で避難や悪口の意味で使われる方が多いですね。
海外でよく皮肉として使われがちなフレーズ
海外で皮肉は盛んなわけですが、ここからは皮肉で使われがちなフレーズをいくつか紹介します。
海外で失態を犯した時に聞いたら、余計落ち込んでしまいますね。
Thank you
ありがというという意味のThank youですが、むしろ迷惑な時に使うことがあります。
日本の皮肉と同じようなものですね。
相手の行動が自分にとって迷惑な時に、遮るように言ったり吐き捨てるように言ったりします。
海外に行った時に活用は…しない方が良いですね。余計なトラブルは起こさない方が賢明です。
Are you okay?
これも日本でも似たような使われ方をしますね。
「大丈夫?」という意味ですが、(頭は)大丈夫か?の意味で使われがちです。
相手に対して本当に心配して言ったのに嫌味や皮肉の意味として受け取られる危険性があることにも注意したいですね。
funny
面白いの意味で使われるのが一般的なfunnyですが、反対につまらなすぎる時にも使われます。
心底つまらなそうに「It’s funny.」などと言われないようにしたいですね。