毎週テレビで放送されていて、映画も大人気のドラえもん。
誰もが知っているキャラクターですが、歴史について完璧に知り尽くしている人はあまり多くないでしょう。人気キャラクターの宿命です。
そこで今回は、ドラえもんの歴史について解説したいと思います。
連載開始から現在までの流れについて知りたい人は、この記事を読めばほぼ全てわかりますよ。
50年近い歴史を持つドラえもんに詳しくなりたい方は、チェックしてみてくださいね。
目次
ドラえもんは1969年に学年誌で連載開始された
ドラえもんは、小学館の学年誌で連載されていた作品でした。
学年誌における短編の連載は、1980年代ごろまで連載が続いています。
『ウメ星デンカ』の次回作だったドラえもんは、当初デザインが全く決まっていないまま次号予告が行われました。
机の中から「出た!」の文字だけが飛び出しているこの予告は有名ですね。
その後子供のおもちゃの起き上がり小法師をモチーフにドラえもんの姿が作られたということが、『2112年 ドラえもん誕生』などで語られていますね。
ドラえもんは1972年に最初のアニメ化が行われた
ドラえもんは、実は大山のぶ代の声でシンエイ動画制作の現在まで続いているアニメの前に、一度アニメ化されています。
『マジンガーZ』の裏番組で、声優は『マジンガーZ』にも敵のボス役で出演していた富田耕生。
途中で『ドラゴンボール』や『ムサシロード』などで有名な野沢雅子に交代しています。
ドラえもんは学年誌のみでの連載だったこともあってけっこう地味な作品扱いされていたり、裏番組が強かったりしたこともあって、一応人気は徐々に上がってきたものの、半年で終了してしまいました。
そしてこのアニメの終了後、ドラえもんは単行本などで徐々に知名度を高めていきます。
子供に大人気のコロコロコミックは、当初ドラえもんを連載するために創刊された漫画雑誌でした。
ドラえもんは1979年に再アニメ化、一気に大人気に
ドラえもんが大ブレイクしたのは、やはり1979年の再アニメ化がきっかけでしょう。
シンエイ動画の制作で、帯番組としてスタートしたドラえもん。
10分枠で月曜から土曜まで、そして日曜は30分と、毎日放送されていたんです。これは人気も出ますよね。
現在の放送時間に完全に固定されたのは1987年からで、それまではけっこう時間を転々としていました。
放送開始された結果人気が出たドラえもんですが、一度失敗している関係上、再アニメ化までの道のりはなかなか険しかったと言われていますね。
劇場版ドラえもん・のび太の恐竜が1980年に公開、映画は毎年恒例に
劇場版のドラえもんは、のび太の恐竜が最初。これは有名ですよね。
同時上映作品は『モスラ対ゴジラ』のリバイバル版でした。
この作品の大ヒットにより、ドラえもんの劇場版は毎年制作されるようになりました。
ただし2005年のみ、声優変更に伴うリニューアルの関係で劇場版が制作されていません。
藤子・F・不二雄が最後に描いたドラえもんの通常回は「ガラパ星から来た男」
長い間連載されていたドラえもんですが、晩年は劇場版の漫画版のみ執筆されていたドラえもん。
最後に作られたいわゆる「通常回」は、中編である「ガラパ星から来た男」です。
自分のミスによって世界がやがてアリ人間に支配されてしまうことを知ったのび太が危機に立ち向かうストーリーで、かなり複雑なストーリー展開です。
大長編の一歩手前くらいの内容で、単行本の最終巻に収録されています。これは必見ですよ。
『のび太のねじ巻き都市冒険記』執筆中に藤子・F・不二雄が死去
藤子・F・不二雄は、1997年の劇場版『のび太のねじ巻き都市冒険記』執筆中に亡くなりました。
残りの原稿はアシスタントが引き継ぎ、その後も毎年続いた劇場版の連載についても、同様です。
アニメは2005年にリニューアル、以後現在まで続いている
さて、ドラえもんのアニメは2005年にリニューアルされましたよね。
声優がガラッと変更され、絵柄もそれまでより柔らかいものに変更されました。
テレビアニメのドラえもんは、リニューアル前の最後の5年くらいはけっこうクオリティーが厳しいものが増えてきていました。
原作のイメージにそぐわない、やたらにハチャメチャな演出やカオスなストーリー展開が目についていたんですね。
リニューアルによってそういった過剰な部分があまり無くなりつつ、現代的な解釈での新しいストーリーは引き続き作られています。
リニューアル版の開始当初は原作が元ネタのエピソードが多かったですが、最近はけっこうオリジナルネタが多いですね。
主題歌も東京十二楽坊の「ドラえもんのうた」から「ハグしちゃお」、そして現在も使われている「夢をかなえてドラえもん」へと段階的に変わっています。
以上が、ドラえもんの歴史です。これからもドラえもんは、人類の歴史が続く限り続いていくのではないでしょうか。