丁寧な言葉を、優雅に使いこなせる人はそれだけで人間としてしっかりしているようにみえ、尊敬に値する人物だと思わせますよね。
産まれ持った個性や性格はどうにも直すことは出来なくても、意識して気をつけることでいくらでも改善が図れる「言葉」。
コミュニケーションにおいて最大の役割を持つ言葉は、身近でありながらもっとも難しいコンテンツです。
さて今回はよく耳にする「不躾」という言葉。
見たり聞いたりしたことはあっても、いざ自分で使うとなると、どう使えばいいのか、どのようなシーンが的確なのか。
知らなくて困ることはやってきても、知っていて困ることはまず無いでしょう。
さあ学習いたしましょう!
不躾-ぶしつけ
不-ふ-は否定する語であり、よくない事や悪いこととして意味の働く言葉です。
そこに身を美しくと書いて躾-しつけ-、その成り立ちに納得してしまう礼儀や作法を教え込むという意味を持つ語になります。
あわせて、「ぶしつけ」。
「不躾を言うようですが、」「不躾を働く」「不躾で恐縮ですが」などと使われる言葉です。
その意味は礼を欠くことや、無作法なことを意味します。
要は無礼であるさまのことを不躾といいます。
多くは謙りや、若輩の身分が目上の方へ行動をする際無礼があるかもしれませんが、と前もって断る場合に使われる言葉です。
目上の方が「不躾な」「不躾をされた」など言えば、それは相当怒っている状況で間違いが無いので、その状況に陥ることの無いようにしましょう。
一般的な使い方と、使う相手
先にも申し上げたように、自分が若輩身分だと思えば教えを請う方に、全く知らない方へ突然にお声をかけるなどの場面に使われてきます。
今自分はちょっと相手にとって失礼だったり、貴重な時間を使わせていたり、突然にお願いをしているかもしれない、と思えば「不躾で申し訳ありませんが」と素直にお断りを入れて物事を問うようにしましょう。
なんか不躾はなかっただろうか、と終わってから思うのはいかんな…
— ささやま (@zyun_TB) 2015, 7月 11
ワ!!!!;;よかったですワ;;フォロバありがとうございますすみません…!// こちらこそこういう風に不躾で至らない点もありますがこれからよろしくお願いします!!( ; ; )
なお本当に不躾極まりない状況で「不躾ですが」で通そうとするのは、本当に礼儀のなっていない人だな、と思われるので程度の礼節を見極める力が必要です。
「不躾で~」「不躾を~」で許されるのは本当に自分が失礼になっているかいないかを理解できる人であり、使えばなんでも許される免罪の言葉で無いことだけはしっかりと覚えておきましょう。
あと久々に会って何話すかと思ったら「給料日いつさ」って…何その不躾な質問(^q^) テキトーに誤魔化して教えなかったよねww
— しゃきしゃき@本能のままに (@shaki_yasai) 2015, 7月 11
流石に人の顔をジロジロ見るのは不躾だと思わんかね??? — 柚餅子(すゞ雅)@獄卒奇譚一般 (@kuruyube) 2015, 6月 30
礼儀は人として最も大切なこと
対人であるのは勿論、オンラインやネット上の関係でも礼儀を大切にするのは当たり前の常識です。
礼儀は相手を思いやり、立場をわきまえ、人間関係や社会生活の秩序を維持するため守って然ることです。
特に、敬意を表す人や、大切無い人であればなおさら礼儀は大切にしなくてはいけません。
親しき仲にも、とはよく言うものでたった一つ気遣わなかったことで崩れてしまう関係もあります。
これから築く関係であれば、基盤がしっかりとしていなければ、続くものを作っていくことは出来ません。
人と人とで良好な関係を築こうと思うのであれば礼儀は守って然るべき大切なことだと言うことを常に心にとどめておくと良いでしょう。