アイスクリームなどを買ったときについてくるドライアイス。
水を入れてブクブク煙を出す遊び、子どもは好きですよね。
大人になっても、ついついやってしまいます。
このドライアイスが自宅でも作れるってご存知でしたか?
ドライアイスの製造方法と成分、原料
具体的に、ドライアイスがどうやって作られているかご存知ですか?
せっかくなのでご紹介しましょう。
まず、ドライアイスは製油所やアンモニア、ビール工場の発酵過程などで出る、副産物としての二酸化炭素(炭酸ガス)を用いて、精製されます。
成分、原料はこれだけです。
この二酸化炭素を固体化してドライアイスにするために、二酸化炭素を加圧して液化し、これを急速に大気中に放出します。
その際に気化熱が奪われ、炭酸ガスの温度が凝固点を下回ることで固体化してドライアイスができるというしくみです。
用途いろいろ!ドライアイス
こんな風にして作られるドライアイス、いろんな場面で使われています。
一般的には、食品の保冷剤と舞台演出に使われるスモークが知られていますよね。
その他にも、火葬しても有害ガスが発生しないことから遺体の保存用や、自動車の洗浄などにも使われています。
このように、いろいろと役立ってくれているドライアイスですが、近年日本では製油所や化学工場の閉鎖によってドライアイスの生産量が減少しており、慢性的な供給不足に陥っています。
2013年には、1万トン以上のドライアイスを韓国から輸入しています。
ドライアイスを自宅で作れる方法があった!!
材料はたった二つ!
枕カバーと二酸化炭素消化器です。
この二酸化炭素消化器は、印刷工場や実験室、空港などでよく設置されている物で、ラッパ状のホーンが特徴的です。
なかなか自宅にこれを持っているケースは少ないと思いますが、作り方はいたって簡単です。
二酸化炭素消化器のホースの先を枕カバーで覆って噴射するだけ!
すると、あら不思議!枕カバーの中に立派なドライアイスができています。
取り扱いにはご注意を!
最後に、ドライアイスは扱い方を間違うと大事故につながりかねません。
凍傷を起こす危険があるので、絶対に素手で触れないようにし、換気にも注意してください。
ましてや、口に含む行為は凍傷だけでなく二酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあるので、絶対にやらないでください。
また、炭酸水を作ろうとしてペットボトルに水とドライアイスを入れて密閉状態にしてしまったことで容器が膨張して破裂し、破片やキャップが吹き飛んで腕や顔面に重症を負うケースも報告されています。
それもそのはず、ドライアイスは気化すると体積が750倍にも増えるんです。
絶対にやめましょう。
今回ご紹介した動画では、後半にドライアイスの遊び方も紹介されているので、ぜひ参考にしてください。
親子で夏休みの化学実験をするのもいいですね。