アイスクリームを買ったときなどに保冷剤として入れてもらえるドライアイス、そのあとどうしていますか?
水を入れてブクブク煙を出して遊ぶ人もいるでしょうし、そのまま冷凍庫に入れたまま放置という人もいるでしょう。
意外に、ドライアイスの適切な保存法って知られていないような気がします。
他にもドライアイスは温度はどれくらいか、再利用できるのか、とか不思議に思うことは多いですよね。
そこで、今回これらの謎を解明していきたいと思います。
ドライアイスの冷却効果はいかに?!長時間持つ?
外の気温など、環境によって大きく左右されますが、クーラーボックスなど、断熱効果に優れた保冷ボックスに入れた状態だと、1kgのドライアイスが完全に溶けるまでは4,5時間程度が相場です。
ただ、熱伝導のよいスチールやアルミの上に置いておくと、接した面からみるみるうちに溶けてしまうのでご注意ください。
また、ドライアイスにとっては風も大きな弱点です。
たとえ冷気であってもドライアイスより温度は高いので、風が当たるとドライアイスが早く溶けてしまいます。
冷凍庫の中のドライアイスが消えた!?
次に、余ったドライアイスを冷凍庫保存で再利用できないかについて解説します。
ズバリ言ってしまうと、「できません」。というより「難しい」です。
まず、ドライアイスの温度が-79度なのに対し、一般的な冷凍庫の温度は-20度前後。
当然、ドライアイスのほうが温度が低いため、冷凍庫に保存しているとどんどん気化が進むため、冷凍庫では保存できません。
冷凍庫内のファンが出す風も、ドライアイスの気化を早める原因になるので、よりいっそう早く気化が進みます。
もし、ドライアイスの保冷ボックスを冷凍庫内に入れておけるなら多少は長持ちします。
ただあくまでも「長持ち」であって、「再利用」まではできません。
ドライアイスを長持ちさせる方法はこれだ!
ドライアイスを冷凍庫で長期保存するのは難しいことがわかりましたね。
とはいえ、少しでも冷却効果を長持ちさせたいですよね。
そのためには、まずドライアイスを紙や布で包むのが有効です。
こうすると、ドライアイスが気化が遅くなり、しばらくは冷却効果を持続させることができます。
クーラーボックスなどに入れる場合は、普通の氷の上にドライアイスを置きましょう。
氷自体も解けにくくなるので一石二鳥。
また、クーラーボックスなどの保存容器の開け閉めをできる限り少なくすることも大切。
ドライアイスの長期保存が可能な専用の保冷ストッカーもあるので、こういうのも使うとより長持ちしますよ。
電源式の容器や、プロ仕様の発泡スチロール式のボックスなどがあります。
ドライアイスの廃棄方法!自然に気化させよう!
ドライアイスは常温に置いておくだけで自然に気化して炭酸ガスに戻ります。
これを利用して気化させましょう。
ただ、密閉した部屋に二酸化炭素が充満すると酸欠になる恐れがあるので、風通しや換気には気を配りましょう。
また、食品添加物ではないので、水に入れてソーダ水を作ろうとしたり、口に入れたりしてはいけません。
凍傷になる危険もあります。
また、ドライアイスに熱湯をかけると勢いよく泡が吹き出し、熱湯が飛び散ったり多量の煙が出たりして危険ですのでご注意ください。
絶対にやらないでくださいね。
ドライアイスは保冷効果もバツグンなので、今回ご紹介した方法で長持ちさせて使いましょう。