「中二病」とは、いろんなシーンでよく耳にする言葉ですが、いったいどんな人があてはまるものなのでしょう。
言葉で説明しろと言われてもむずかしいものがありますよね。
今回は、そのあたりをまとめてみました。
伊集院光がパイオニア
中二病というのは、日本の中学二年生頃、いわゆる思春期にありがちな行動や思考状態を言います。
タレントの伊集院光がラジオ番組の中で提唱したことに端を発し、多くの賛同者を集めてネットスラングとして世間に広まっていきました。
中二病と意味を同じくする「厨二病」という表記も存在します。
これら2つには特に違いはありません。
ただ、厨二病の方がネット上ではよく使われる傾向があります。
もともとはラジオ番組のネタとして生まれた言葉が、いまやここまで浸透したとは驚きですね。
なお、念のため言っておきますが、「中二病」は医学的な意味での病気ではありません。
中二病の世界観をひも解く
少しでもその世界観をわかっていただくために、中二病患者が好む名前や単語を見てみましょう。
- 中二病ネーム・・・片翼の堕天使 漆黒を纏う使者 魂の守り人 血に塗れし暗黒の覇者
- 中二病ワード・・・棘 刹那 輪廻 宿命(さだめ) 漆黒 虚無 堕天使 愚者 破壊 幻想 深淵 残虐
そして中二病ワールドを理解するうえで有効なのがこの曲です。
テレビ東京「ゴッドタン」の「マジ歌選手権」で生まれた、ヴィジュアル系ロックバンドの曲なのですが、マキタスポーツ扮する「ダークネス」というヴォーカルが放つ言葉のセンスが絶妙で、随所に中二病ワードが満載です。
邪気眼系タイプの中二病
次に、さまざまな症状を引き起こす中二病を、タイプ別にチェックしていきましょう。
まずは、最もポピュラーな中二病「邪気眼」です。
これはアニメや漫画などの影響をモロに受けた妄想を自分の脳内で繰り広げ、現実世界にもそれを持ち込む「イタい」タイプです。
ちなみに、邪気眼というのは「幽遊白書 」の飛影が持つ、特殊能力のことです。
特徴
- 包帯や眼帯、手袋などを好む
- 自分の前に、異世界への扉が開く日がくる
- 血や闇、ダークな物に惹かれる
- 黒い服を好む
- 写真に写る時は、ちょっとナナメ。前髪で目を隠したりする
DQNタイプの中二病
次に、大人ぶって悪いことをするのがカッコイイと思っているのがDQNタイプです。
社会のルールや大人の言うことに反発するものの、あくまで悪ぶっているだけなので、本当にケンカを売られると困ってしまいます。
「自分を見て」「自分にかまって」というアピールをこじらせたタイプです。
尾崎豊タイプとも言うことができます。
特徴
- わざとサボったり遅刻をする
- 先生に叱られない程度にルーズに制服を着る
- 校長の長い話にはあくびでアピール
- 本当の不良がいないことを確認しつつ、友達同士でコンビニ前でタバコ&飲酒
- 自分は問題児だとアピールする
サブカルタイプの中二病
見た目は普通ですが、「自分は特別」という自負は誰よりも強いのがこのタイプです。
面と向かって口にはしませんが、心の中では常に周りをバカにしています。
特徴
- 人気のあるバンドを、インディーズの頃から好きだったと言う
- 受け売りの知識をさも自分の意見かのように言う
- マイナーな漫画を好み、本屋ではサブカルコーナーへまっしぐら
- 好きなバンドや漫画をそれとなくアピールする
- とにかく他人は「凡人」認定し、全否定する
- ヴィジュアル系が好き
いかがでしょう。
中二病というものがわかっていただけたでしょうか。
あなたが今何歳であっても、これらの特徴にあてはまれば立派な中二病です。
ちなみに、「中二病超図鑑」では中二病にまつわるネタがおもしろく解説されています。興味のある方はご覧ください。