何か有名なものが呼ばれると、「客寄せパンダ」と呼ばれることがありますよね。
そしてそれは基本的にあまり良い意味では使われていないという印象もあるでしょう。
そもそも、なぜパンダなのかも気になりますよね。この記事では、客寄せパンダの語源や言葉の使い方などについて詳しく解説していきたいと思います。
客寄せパンダは文字通りの意味
客寄せパンダとは、パンダを見にお客が寄ってくるということがそのまま言葉として使われるようになったものです。
日本にパンダが来たのは1972年で、中国から日本と中国の国交が回復した記念として上野動物園に送られてきました。
その後も度々日本にはパンダが送られてきています。
日本ではパンダはとても珍しいものであるため、昔から現在に至るまでパンダを見にたくさんの人が動物園を訪れます。
そのため、パンダは客寄せパンダなのですね。しかし、パンダ自体にはネガティブなイメージはありませんが、客寄せパンダとして例えられるものは基本的にネガティブなイメージがつきまとっています。
日本や海外における客寄せパンダの例は?
ここからは、日本や海外においてどういった人や物が客寄せパンダとされているのか、あるいは自分で自称しているのかをチェックしていきましょう。
タレントの政治家
例えば谷亮子議員や山本太郎議員など、タレントが政治家をすることは客寄せパンダと呼ばれがちです。
本人の意志はどうあれ、タレントの知名度は大きいですよね。一般の人の投票を行えば、名前を知ってい足りその活躍を知っていたりする人がたくさんいます。そのため、当選しやすいという特徴があるのです。
全く知らないような人にいきなり投票することはハードルが高いですし、タレントならばどんな人かをある程度知っているのでそのタレントの人気があればあるほど有利です。
政党にとってはタレントが政治を行うことはまさに客寄せパンダで、議席を増やすための作戦です。
地方などの知事になるというパターンもたくさんあります。石原慎太郎や東国原英夫、橋下弁護士や海外ではアーノルド・シュワルツェネッガーなどが知事になって政治活動を行っています。皆さんもご存じでしょう。
また、客寄せパンダというイメージがつきまとう例として覆面レスラーのタレント政治家化も挙げられます。多くは覆面のまま議会に出席するので、インパクトはありますが「タレント」として出席している意味合いはさらに強くなっていますよね。
ただし、こういったタレント政治家は一般の人からは客寄せパンダになり得ますが、その人のファンからはむしろ失望に繋がっていきファンが減っていくという事態に陥ってしまうケースも多々あります。
反骨精神の塊のような人物のはずが政治家になって党の意向を代弁するようになっていけば、それは間違いなくファンへの裏切り行為です。
徐々にそれまでの栄光も過去のものとなっていき、ただの政治家に成り下がっていく(成り上がっていく)様子は、ファンであればあるほど悲しいものですよね。
政治家としての実力があれば徐々に受け入れられてもいきますが、ただの客寄せパンダで終わってしまい当選後は目立たないまま終わってしまうことも多くあります。
キングカズは客寄せパンダ?
サッカー選手の三浦知良は、度々盛り上がっていない場を盛り上げるために客寄せパンダとして呼ばれることがあります。
これは本人も理解しつつ受け入れていることがうかがえます。実際、キングカズの登場によってそういったまだ日本で盛り上がっていなかったルールのサッカー競技が盛り上がっていっているため、サッカーの繁栄のために彼はどんな場にも現れるのです。
ゆるキャラは客寄せパンダ
近年の客寄せパンダの代表はゆるキャラでしょう。ゆるキャラの数はかなり増えましたが、くまモンやふなっしーといった人気のゆるキャラは呼ばれれば呼ばれるほど人気を増しつつファンを増やしていき、場を熱狂させていきます。
ふなっしーは一時期テレビにかなり頻繁に出演していましたが、あれはまさに客寄せパンダです。ふなっしーは実際タレントとしても確かに面白い逸材だったため、番組に出れば出るほどその番組が盛り上がりました。
くまモンはタレントではありませんが、キャラクターとしての人気はふなっしーに勝るとも劣らないどころかかわいさという点では日本一クラスですよね。
くまモンはその結果コラボが多く、コラボすればするほどそのコラボ相手にも人気が出てきます。
最近の客寄せパンダ
ここ最近テレビでよく見かけるタレントを思い返してみましょう。テレビに一時期たくさん出ている人は、その年の客寄せパンダといっても差し支えありません。
ぺこ&りゅうちぇるは、独特の強烈なキャラクターが人気となっており目にしない日はないほどに色々な番組に出演したり、タイアップを行ったりしています。
クセが強いため拒否反応が出る方も多そうですが、人気自体の高さは間違いないでしょう。
彼らがこのまま客寄せパンダとして一時代を築いた後に去って行くか、そのままずっと人気タレントとして客を寄せ続けられるのかはまだわかりません。