世の中には色々なオタクがあります。
最近ではアニメもかなり一般に浸透していて、もはやアニメオタクはマイノリティでもなんでもなくなって来ていますね。
特撮オタクも最近は仮面ライダーやシン・ゴジラ、パシフィック・リムなどの人気で、だいぶハードルが低くなっては来ています。
しかし基本的には、特撮オタクはやたらに「濃い」です。
オタクの中でも、良くも悪くもかなり面倒ですね。
この記事では濃い特撮オタクにありがちなことを6つほど紹介します。
特撮オタクという人種について知りたい方はご覧ください。
目次
シリーズものは派生作品も含めて全部見ている前提で話す
特撮ヒーローものやゴジラ、ガメラのような怪獣映画のシリーズは、シリーズが好きなら基本的に全て見ている、少なくとも知っている前提で語られます。
仮面ライダーや戦隊、ウルトラマンなど、テレビの特撮ヒーローものは数十作品存在して膨大な量になっていますが、基本的に全て見ている前提です。
今のようにネット配信で気軽に見られるようになる前から、特撮オタクは「見ている」前提で特撮について語っていました。
1970〜80年代ごろの場合、映画でビデオになっていない作品は上映会に行く、テレビシリーズの作品は再放送の録画を何とかして手に入れるなどして作品をチェックしていたのが特撮オタクです。
現代はネット配信があるので、だいぶ視聴困難作品をチェックするハードルは低くなっていますね。
しかし代わりに作品数がかなり増えているので、見られる代わりに見る時間を確保するのがかなり大変です。
最近の作品しか見ていないとにわか扱いされる
いつの時代も、オタクは本物とにわかを区別したがるものです。
特撮オタクの場合は、最近の作品ばかり見て古いものを見ていないとにわか扱いされがちですね。
もちろん今の特撮も面白いのですが、それはそれとして、例えばヒーローの場合まず昭和のウルトラマンや仮面ライダー、宇宙猿人ゴリなどをチェックしておくべき。
人によってはもっと遡って、白黒の月光仮面や鞍馬天狗、映画の笛吹童子や紅孔雀なども見るべきだと考えています。
シン・ゴジラで盛り上がっている人たちを横目で見て、「平成ゴジラシリーズも見るべき」「昭和も見るべき」「まずハワイ・マレー沖海戦を」などとつい考えてしまうのが特撮オタクです。
アニメに比べると作品数が限られるため、特撮オタクはこじらせるとどんどん深みにはまっていきます。
結果、古い作品に行き着くわけですね。
ヒーローものばかり見ているとにわか扱いされる
最近ではだいぶこの風潮がなくなって来ていますが、特撮=ヒーローものというわけではないぞと考える人は多いです。
あくまでヒーローは特撮という大きなカテゴリーの中の一つであり、そればかり見ているとにわか扱いされがちです。
徐々に海外作品が視界に入ってくるようになる
日本の特撮を網羅していく途中で、特撮オタクを志す人はあることに気づきます。それは、海外特撮の存在です。
円谷英二はキング・コングに衝撃を受けたと言われています。
そのためまず、白黒のキング・コングは見ることになるでしょう。
そこから派生し、キング・コングの特撮を担当したウィリス・オブライエンに影響を受けたレイ・ハリーハウゼンの特撮映画・シンドバッド七回目の航海などをチェックし、どんどん深みにはまっていくのです。
最終的に世界各国の特撮やモンスター映画に詳しくなっていくのが、特撮オタクですね。
俳優と作品のキャラクターを混同し始める
オタクは役者と演じたキャラクターを同一視してしまいがちですが、特撮オタクはその傾向が特に強いですね。
例えば最近は戦隊やライダーに出演した若手俳優が人気になるケースが多いですが、もう仮面ライダー電王から10年経つのに佐藤健を「野上良太郎」と言ってしまう人はけっこういます。
映画についてもこの傾向にあり、例えば俳優の故・岸田森が普通の邦画に出ていた時も特撮オタクは「牧史郎だ!」「嵐山長官だ!」と、特撮番組に出ていたキャラクターの名前で呼んでしまいます。
最終的にもはや特撮の範疇に入っていない作品ばかり見るようになっていく
特撮は実写作品であるため、一般映画やドラマとそれほど大きな隔たりがありません。
そのため、最終的には特撮でもなんでもないような作品に手を出し始めます。
例えばスカイライダーを演じた村上弘明目当てで必殺仕事人Ⅴを見始めたと思えば、いつのまにか必殺シリーズを網羅、最終的に暴れん坊将軍や遠山の金さんなど普通の時代劇を見ていることがあるでしょう。
「マシンマン」から転じて、名車再生クラシックカーディーラーズにハマることもあります。
特撮の作品数には限りがあるため、監督や俳優のワンフックでほぼ関係ない作品に手を出し、どんどん芋づる式に遠くへ離れて、いつの間にか特撮オタクでもない別の何かになってしまう人がけっこういますね。